「ドーン・オブ・ザ・デッド」

03/Jul./2004

  

突然ですが、大量のゾンビに囲まれたらあなたはどうしますか?

(1)戦う
(2)自害する
(3)さっさと自分もゾンビにしてもらう

何とか生き延びたいところだけど、もはやどうしようもなかったら、ガツガツ食われてしまうのは最悪だから、腕とかちょっとだけ噛んでもらって、早いとこゾンビになった方が良さそうだなぁ。

と、そんなことを久しぶりに思い出したのが今回の映画。「ドーン・オブ・ザ・デッド」2004年のアメリカ作品。

往年の名作のリメイクらしい。
街中ところせましとゾンビがワラワラ迫り来るお話。子供の頃にテレビでよく観たナァ。

この映画がなかなか面白いのは、最近のハリウッド映画にはありがちな根拠の説明が無いところ。
映画が始まって、ものの十分も経たないうちに、突然何も前触れも無くグワァーッ!とゾンビが襲いかかかってくる。何が原因でゾンビが登場したのかサッパリ分からない。そうこうしているうちに主人公は命からがら逃げ延びるが、すでに街は大パニックになっていた。

次から次へとゾンビ化した人々が襲いかかり、逃げ惑う人々。
何故ゾンビが生まれたのか?そしてそれは感染するのか?
映画の中では細菌兵器やらなんやらって、推測でそんな会話はしているが、結局最後までその理由は明かされない。原因が解らないから当然直す解決策も無いわけで、助かる理由は一つも無い。ワラワラと迫り来るゾンビに成すすべもなく、ただひたすら逃げまどうだけなのだ。

どうやら頭を撃ち抜けば何故か倒せるみたいだが、それにしてもあれだけ大量のゾンビを前によく戦う気が起こるもんだ。それに、意外とみんな射撃の名手だったりする...。
僕なら怖くてよう外にでれんよ。

結局、最後まで逃げておしまい。最後はしっくりこないのでこれが少し残念なところですな。
特化してる部分で十分楽しめる作品なので、機会があればどうぞ。

次回は「シルミド/SILMIDO」をご報告します。