ご存知ない方も多いと思うけど、ツバキとチャはごく近い親戚関係にある。
今回紹介する「宮の井」はチャ。
毎年初秋に珠のような可憐でこぶりな花を目一杯咲かせてくれる。しかし、どんなツバキにもましてその花弁は薄く、はかない。初秋の陽射しはまだまだ強く、可憐なチャの花の命は哀しいほど短い。
丸いツボミが脹らみ、朝になると花開く。美しいのはその日だけで、三日もすれば、ひからびて花ガラと化してしまう。観賞用に選抜された園芸品種ではなく、野生種だけにこれも仕方ないか。
この写真は開花した朝に撮影。
丹後半島の実家の軒先に植えられていたチャの実生。ある夏に熟した種子を持ち帰り育てました。
二年もすれば背丈は幼木なのに花を付けてくれます。成長すれば多花性でしょう。結実も多いと思われます(しかし、この短い開花時間で結実するのは立派ですね)。この株はまだひょろっとしており、ちょっと栄養失調気味かな。
名前は地名から。当然ボクが勝手に命名したものです。(文:03/10/11、写真:03/10/08)
|