04/06・春うらら六甲、ヤブツバキ鑑賞会

岡本から 春本番の六甲前衛山をうろつく


4月に入ってからどうも天気がもう一つ良くない。雨が続いたかと思うと、急に気温が下がり季節が逆戻りしたようだ。幸い、ほぼ満開を迎えたサクラは冷たい雨にも花を散らさなかった。
迎えた4/6の日曜日は久々の快晴。休日にこんないい天気とは、神様もお花見を楽しみたかったのだろうか?

今回は、なっちゃん、345さんとの3人のパーティで、六甲の前衛山に出かける。このメンバーだから山歩きと言うよりもハイキングと言うか、散策と言いましょうか。
8時に阪急・岡本駅の改札に集合。ボクは少し早く着いたので、駅前で入念に準備体操とストレッチをして朝の身体をほぐす。そこうしているうちに、早目に集合したのでまずは保久良(ほくら)神社目指してスタート。
気温は晴れ上がっているせいで放射冷却もあり少し低め。でもそう寒くもない。街中を歩いているうちに暑くなってくる。やがて、九十九折の参道に出る。いつもは静かなこの参道だけど、この朝は何故かクルマがどんどん上がって行く。どうやら、氏子総出で神社の境内を掃除する日に当たっていたようです。参道の両脇にはサクラが植わっているが、満開には少し手前。
一汗かいて境内に到着。ベンチでさっそく一休み。ここから市街地を見下ろすと、そこそこ上がって来たなと実感出来る。境内の左手を通って金鳥山へ向かう。ここで舗装やコンクリート敷きは終わり、土の地道が始まる。
記憶の中では、そんなにしんどくないと思っていたんだけど、これがなかなか応える。整備された山道をえっちらおっちら高度を稼いで行きます。いつしか息も荒くなり、弾んでいた会話も滞りがちになる。途中のベンチで一息入れようと思っていたら、このベンチには先行者がいてパス。
そろそろやばいかなと心配していたら、ようやく金鳥山のピークへ到着。助かった。345さんの顔色が紅いのを通り越して白くなっていたので、ちょっと不安だったのだ。とりあえず、ここのベンチで大休止。

345さんとの山行は、昨年のこの時期に稚児ガ墓山を歩いて、その帰り道に道を失い彷徨っている最中にイヌに遭遇し腰を抜かして以来(あまり、いい想い出ではない)。なっちゃんはとは極寒の1月に有馬の滝巡りをして、すり鉢状の壁に苦渋して以来(これまた彼女にとっては、いい想い出ではない)。
だから、今回は慎重にコース選択したはずやってんけど、どうもこの時点で青息吐息。やっぱり難しいなぁ。
それでも、二人が作ってきて下さった美味しいお弁当を広げていると元気も回復してくる。ごちそうさまでした!

ここからはもう「楽勝」。細かいアップダウンはあったものの、コースは良く踏まれて整備されているし、道に迷うことも無かった(当たり前か)。
今回このコースを選んだのは、六甲に自生するヤブツバキを観察する狙いもあった。稜線付近にはツバキは多くないが、この500メートル以下の斜面にはツバキがほんとに多いのです。高度の関係でサクラはまだでもツバキは花をほころばしているはずだ。
予想通り、あちこちで六甲らしい紅色のツバキが咲き誇っている。いい感じ。六甲のツバキはどれもこれも見た目は一緒に見えるけれど、実は少しずつ微妙に異なっている。それがどう違うのか少々乱暴に二人に解説しながら歩くのは楽しい。しかも、時間を気にしなくてもいいのがいいね。

まず、花の大きさ。花の色。そして、花が開いた状態でどんな形をしているか。オシベにあたる葯(しゃく)が締まっているのか開いているか。花弁の先端の形、などなど...。残念ながら、あまり気に入った花をつけているツバキは無かった。そりゃ、園芸品種が植えられている植物公園やツバキ園を歩いているのだから仕方ないけどね。
ほんとの最後、十文字山付近で一つ面白いものをみつけ、その穂先を採集する。挿し木をして、数年後には花を咲かせてくれることでしょう。2年前にこの付近で見かけた朱に近い色やちょっと小豆がかった色の花を発見出来なかったのは残念。
今回のは「三四五」と命名することになりました。マゼンタよりも少し朱に近い赤色。一重小輪。花弁の先が少しとんがっていて(桔梗咲きのようです)、一番の特長は葯が開がらず細くまとまっていることですね。でも、家に帰ってからよく見るとどの枝も細く、上手く活着してくれるか不安です。しかも、この花を撮影するのを忘れた!

12時ごろに住吉川を経て岡本駅へ戻ってきました。
春爛漫の一日を気持ちいい汗を流し、何のトラブルにも遭遇することなく(素晴らしい!)楽しく過ごせました。行きの登りよりも、帰りの急坂が応えましたね。
明日、345さん仕事を休まねばいいのですが...(ちゃんと来てました)。

来週はどこを歩こうかな?

 

今回はコースタイムは「なし」です

 

保久良神社参道のさくら 保久良神社境内には立派な枝垂れさくら
鮮やかなミツバツツジの花 馬酔木が雪のように...
こちらは川西の多田神社のツバキ
乙女ツバキ
こちらも多田神社のツバキ
日光・じっこう
※今回ボクのカメラは不調、上の4点は「撮影:345さん」
下の2点(ツバキ)は「撮影:森の音さん」