6/02・初夏の西六甲を縦走する

二カ月ぶりの山でバテる


風邪を引いたり、忙しかったりでとうとう5月は一回も山に行けませんでした。久しぶりに訪れる六甲は春が終わり、初夏の装いに衣替えをしていました。

この約2カ月のお休みを取り返そうと、今回選んだコースは、六甲縦走コースの西部分。JR塩屋駅から、神戸電鉄の鵯越まで。ほんとはもう少し頑張って新神戸まで歩こうかと思っていたけど、今回は鵯越まで。

塩屋へは5:45ごろに到着。準備運動をして、コースへ。でも、コースがよく判らない。でも、そんなに迷うことなく、コースへ入る。最初は普通の舗装道路を歩く。
やがて、山道へ。ほどなく須磨浦山上遊園地へ。なかなか快調。それに思っていたほど暑くない。今朝は空気が乾燥しているようだ。振り返って西をながめると垂水の街を越して、明石海峡大橋が見える。

振り返れば、明石海峡大橋

旗振山を通り越して、鉄拐山(てつかいやま)へ。道はよく整備されていて順調だ。それにしてもこのコース、人が多い。おらが茶屋を越えると、降りにくい階段を使って、一旦高倉台の団地の中へ。

鉄拐山、山頂

団地の中をだらだら歩き抜けると、いよいよ「須磨アルプス」への入口。気が狂いそうになる長い一直線のコンクリ階段をとぼとぼ登り高度を稼ぐ、途中何度も息を付いてしまう。再び、コースは森の中に戻り、栂尾山へ。
細かいアップダウンを繰り返し横尾山へ。このコースは確かに六甲の山の中を歩くコースなんだけど、なんか違う。

東側のいつも歩いているコースと決定的に違うのは、二つ。まず、左手の本来なら山が連なっているはずの空間にどかーんと住宅地が広がっていること。だから、常にクルマの騒音や近くの学校からの校内放送が聞こえてきて、なんか落ち着かない。それに、山を削って作られた造成地、痛々しい。右手の海側は木々に遮られてそうでもないんやけどな。
もうひとつは、細かい(大きい)アップダウンが多いこと。東側の宝塚なら、最高峰にかけて、つねに登り。縦走コースだから仕方ないのかも知れないけど、このあたりでは一つのピークを過ぎると、鞍部までそうとう下って、また駆け上がりだ。この繰り返し、これはキツイ。ピークの高さそのものは200や300でそれほどでもないんやけどね。
こうして歩いてみると、「六甲山全山縦走」がどうして西から東へ向かうコースで設定されているのか分かるような気がした。この西端の難所(?)が最後に来たのでは、体力もてへんやろなぁ。

横尾山で大休止。水分を補給する。この大休止から足の進みが遅くなる。やっぱり約2カ月のブランクは大きいなぁ。
少し下るとガレ場、ここからが今日のメイン(?)「馬の背」。
身の危険を感じることはないけど、風化した花崗岩がむき出しのこのコースに「やっぱり六甲なんだなぁ」と感心してしまう。
鎖が用意してあったり、崩壊している箇所にはキチンとした足場が組んであったりで、楽しめるコースになっていますよ。

須磨アルプス(右端に蜂が写っています)

東山を経て、下りきると妙法寺の町中を歩く。
高取山のピークを過ぎると山陽電鉄の「鵯越」駅まではダラダラと下る一方。
ボクの体力も限界に近づいて、最後はへろへろになってゴールイン。最後が住宅地を抜けるコースでなかったら、どこかにへたり込んでたね。

この日のコース。今振り返ってみても、山歩きをした気がしない。
それは、全体の1/4程なんだけど、町中を歩いたからだろうか、そして自然の密度が低いように思ったからなのか? それとも、良い季節になって山中で絶えず人に出会っていたからなのか?
気を取り直して、次の機会には今日の続き、鵯越から菊水山〜再度山〜市が原コースを歩いてみたいものです(秋かなぁ)。

 

JR塩屋駅(6:00)〜旗振山(6:45)〜鉄拐山(7:00)
〜栂尾山(7:40)〜東山(8:39)〜高取山(10:00)
〜神戸電鉄・鵯越駅(11:00)

 

カラーが綺麗です