2/25・ごろごろ岳から椿谷

熊笹の海で溺れる


昨日の土曜は朝から雨模様。しかも寒さが戻ってきたみたい。明けた日曜はとりあえず「快晴」。気温もそんなに低くなさそうだ。家の窓からはお星さまが輝いている。手早く準備を整えて出発。明るくなるのがずいぶん早くなってきた。今日は一月ほど前に歩いた柿谷よりひとつ上の谷を遡り、ごろごろ岳を経て椿谷を宝殿橋まで歩く予定です。「椿谷」という名前にひかれたんだけど、それが失敗やったな。地図のグレーの点線はあんまり信頼でけへんなぁ。

芦屋川をスタートしたのが6:40。もうすっかり明るくなっている。芦屋の山手町の住宅街を通り抜けて、柿谷の出会い。ここを素通りして、次の谷の出合いまで舗装道路を辿る。谷の出合いはなんか工事中だ。もう少し道路沿いを上がっても山へ上がる道はなさそうなので、工事中の谷に入り沢筋を登ることにした。二つの砂防ダムを高巻くまでは踏跡らしきものがあったんだけど、それも消えてしまい「ウ〜ン」。地図についている高圧線の線を頼りに道なき道を溯る。ほんまに大丈夫かなぁ。ヤブコギを強いられたのもほんの僅かで、送水管に出会ったところにしっかりした道が付いている。良かった。
イノシシが掘り返した跡が残る道を進むと、ほどなく柿谷コースからの道に合流。やっぱりこういう道は安心やなぁ。こうなると、ボクの気持ちにも余裕が出てきて野鳥たちの鳴き声も耳に入ってくる。立ち止まって「どこにいるのか」と梢を探せば、メジロがあそこにもここにも。「トーチィーチャン」と呼んでるように聞こえます。メジロはじっとしていない。ちょろちょろ動き回ってる。目が慣れてくると、シジュウカラがいるのも見えてくる。木の幹になにかあるのか、くちばしで盛んに木の幹をつついてる。「ギャーギャー」鳴いてる声がすれば一回りも二回りも大きいヒヨドリの登場。でも、どの野鳥たちも写真は撮らせてくれない。
柿谷コース(今回ご紹介のコースとちゃうよ)は道もよく整備されているし、勾配もきつくない。ファミリー向きにぴったりなコースです。
ごろごろ岳に到着。今回は雪もなく、春の装いですね。

ごろごろ岳の三角点に「ごあいさつ」

奥池の脇を通り抜けて、先週行き残した椿谷へ向かいます。奥池から最高峰を見上げれば雲がかかって姿を見せない。雲の中は雪かな。芦屋川では暖かく感じたけど、奥池ではもう5度を割っている。六甲颪が刺すように痛い。
今日はつくづく道に恵まれない。一つ目、二つ目の防砂ダムまではなんとか踏跡が続いていたけど、その先はさっぱり。地図を見ると、二つ目のダムの先は右側の枯れ谷を選ぶよう、枯れ谷をそのまま歩く。やがて谷が沢になり、沢もくぼみになる。湿った谷模様と、明るい沢の様相に東六甲らしいな、なんて思っていたのもここまでで、急勾配の熊笹の原っぱに行く手を阻まれる。どこを見ても人の痕跡はなし。
仕方ないから、熊笹の海に乗り込んだ。入ってみると、熊笹の丈はボクの顔を撫でるぐらいあって、ちらっと「引き返そうか」と思ったけど、ここまで来たら迷う行程でもなし...。熊笹の海でもがくこと数十分。左手に青空がのぞいてるのに気が付くと。ようやく熊笹峠に到着。あ〜良かった。
ここを熊笹峠とはよく名付けたものです。

熊笹峠から見上げる蛇谷北山は雪化粧

芦有道路の宝殿インターにある、宝殿橋のバス停からバスの乗っておとなしく帰りました。あ〜しんどかった。
お疲れさまでした。

 

芦屋川(6:40)〜柿谷のひとつ上の谷(7:05)〜ごろごろ岳(8:30)
〜椿谷入口(9:00)〜熊笹峠(9:40)〜宝殿橋(10:10)

 

「十里香」形はイマイチでけど、雪のように白い花です

「呼子鳥」淡い桃色で、清楚な一重