「キング・アーサー」

10/Aug./2004

  

アーサー王と円卓の騎士のお話しは、誰もがそれとなく聞いたことがあるのではないでしょうか?
僕もそんなに歴史や神話に詳しくはないのだけれど、聖剣(エクスカリバー)を手にしたアーサーが、やがてブリテン(イギリス)を統一し、聖杯と聖槍を探し求めたという大まかなあらすじ知っていた。
てっきり、そんなお話だと思っていたけど、何と全然違うお話しなんですね。
「キング・アーサー」2004年のアメリカ映画。梅田ピカデリーで観てきました。

時は5世紀のブリテン島。
アーサーはローマ人とブリテン人の混血で、彼は異民族からの侵略を防ぐ城壁を守る守備隊長。その部下にはランスロット、トリスタン、ガウェイン、ガラハッドなど錚々たる円卓の騎士のメンバー。
アーサーらに新に与えられた任務は、城壁を超えた北の土地に住むローマ人家族を保護し連れ帰ること。しかしその地はウォードと呼ばれる反乱軍(おそらくケルト族、しかも首領はマーリン!)の巣窟でもあった。
こうして過酷な旅に向うアーサー一行。さらに北からはサクソン人(このアングロ・サクソン人も北欧のヴィーキングっぽい)も侵略してきて、三つ巴の戦いが...。

一応、ストーリはわかるんだけど、アーサー王と円卓の騎士のお話としてはなぁ。いつになったら円卓の騎士のお話しが始まるんだと期待して待っていたら「ありゃ?」 映画は終わってしまった。
確かに歴史上、アーサー王自体が実在した人物かどうかは定かではない。円卓の騎士にしたって、後世の伝承を再編されたものだそうで、史実かどうかは? だから、どんなお話だったって「間違ってる!」とは言えない。けど、こんなお話しが展開されるとはネ。
王妃グウィネヴィとランスロットの三角関係もニヤリと思わせぶりさせといて、結局何にもなかったし。それどころかトリスタンもランスロットも!!!

わずか数人で、大軍を相手にしてしまうんだから相変わらずこの手の映画は怖いネ。
一応キーラ・ナイトレイも頑張ってました。しかし彼女はまだ若いのでグウィネヴィの役ももう少し色気のある女優の方が良かったかナ?
あと、ガウェイン卿を演じる兄ちゃんはどこかで観たことあるなと思ってたら、やっぱり! 「トエンティマン・ブラザーズ」で末弟を演じていたジョエル・エドガートンやった(しかし「トエンティマン・ブラザーズ」なんて誰が観てるねん?)。

面白いかどうかは、観る人によって随分違うでしょうね。“円卓の騎士”を想像している人ほどあんまりお勧めはしません。

次回は「スターシップ・トゥルーパーズ2」を報告します。