「幸せはイブの夜に」

03/Jul./2004

  

さてお次は「幸せはイブの夜に(原題:「大富之家」93年)」。
大家族の心の絆を描いたコメディ作品。タイトルが“イブの夜に”とあるけど、お話はクリスマスイブから年明けにかけて進む、まぁお正月映画ですな。

ヤウ一家は七人の大家族。
しかし、長男は離婚中で親権を妻に取られ、子供と会えず酒に溺れる毎日。次男(レオン・カーファイ)は家に引きこもって一人漫画を描き続けている。言うことを聞かないワンパクな三男坊に、少しボケ始めた祖父に手を焼いている。両親の夫婦喧嘩は絶えず、家族の心はバラバラになっていた。

そんなあるイブの夜、フランスへ留学していた長女が帰国して来る。
この時、何故か彼女と一緒に付いて来た変な男がレスリー・チャン。得体の知れないこの男の奇抜な行動に、家族は大混乱。しかし、いつしかそんな彼のおかげか、やがて家族の心は一つになっていく...。

家族を描いた群像劇。レスリーが主演ではない。登場人物が多く、それぞれにエピソードがあって、中にはどうでもいいような話もあり、ややまとまりに欠けるけど、なかなか笑えるシーンもあります。
他にはアニタ・ユンやラウ・チンワンなどが出演してました。知ってるキャストはそれくらい。特にヒロインを演じる長女(テレサ・モウ)は美人だけど、他の映画では観かけた事ないなぁ。

お正月映画だけに最後はハッピーエンド。観おわった後にスカッとする爽快感があるのが楽しい。
この他にも、今回の映画祭では「ハッピー・ブラザー」や「ラッキー・ファミリー」なども上映されてましたが、時間の制約もあり観逃してしまったのは残念。
レスリー・チャンを忘れてしまわないよう、今後もたまには、レスリーの映画祭を開催してほしいですね。

次回は「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」をご報告します。