「ツインズ・エフェクト」

04/Mar./2004

  

三番街シネマで上映していたのは「ツインズ・エフェクト」、2003年の香港映画。原題は「千機変」、昨年の香港で大ヒットした作品。
お話しは、吸血鬼とそれを退治する正義のヒーローが対決するアクションファンタジー。

最初、イーキン・チェンが主演かと思ったけど、本編を観る限り主役はどうやら人気アイドルのツインズらしい。
日本では初登場というが、“香港のミニモニ”とか紹介されているのがなんとなく気の毒に思える。彼女たちがちょっと飛んだような現代っ子のファッションをしているところからそんなイメージがついたのだろうか。

さて映画のお話し。
まず、最初に登場するのがイーキン・チェンとジョシー・ホー。二人の職業はヴァンパイアハンターとかで、次々と襲いかかってくる吸血鬼をバサバサと倒しまくる。
ところが親玉の吸血鬼が登場。激闘の末、結局は逃げられてしまい。ジョシーは殺されてしまうのだ。

香港に戻ったイーキンは新しいパートナーを見つけ出す。その新たなパートナーがツインズのジリアン・チョン。ところがジリアンはイーキンの妹である同じくツインズのシャーリーン・チョイと折り合いが悪く、二人は喧嘩を始めてしまう始末。
そうこうしているうちに、欧州からある吸血鬼の一族が香港にやって来た。吸血鬼の王族で最後の生き残りの王子というエディソン・チャンと、その執事にアンソニー・ウォン。欧州からやって来た彼らがわざわざ広東語を話しているのはよくわからないが、そうしてエディソンとシャーリーンが出会い、二人は恋に落ちるのだ...。

お話しは大きな筋立てがあるものの、実はなかなか進まない。いろんな登場人物たちのエピソードをあちこちで展開する。ジャッキー・チェンやカレン・モクなんかもゲストで登場します。
エディソン・チャンはまったくアクションをせずひたすら周りに助けられていたり、アンソニー・ウォンもコミカルないい役どころに見えて出番が少ないのは少し残念。
しかしイーキンを始め、ジャッキーはもちろんツインズの両名も体を張ったアクションはなかなかの見応え。
最後は終始圧倒されっぱなしで、近年でも稀に観たかなりの感触の香港映画でした。

なかなかのオススメです。 大ヒットを受けて続編も造られるらしい、次回はまたどんなキャストになるのかな?

次回は「ラスト・サムライ」をご報告します。