「アメリカン・アウトロー」

04/Sep./2003

  

今回観たのは「アメリカン・アウトロー」2001年アメリカの作品。
場所は京都の京極弥生座。大阪の天六で上映していたのに観逃してしまったので、はるばるやって来た。
京都で映画を観るのは久しぶり。大阪に越してから、随分と観に来ていなかったような気がする。今年の初めに「猟奇的な彼女」の試写会を美松劇場に観に来て以来かな。京都朝日シネマが無くなってから、もうとんと来なくなったものだ。
久々に京都で映画を観ると、冒頭に流れる京都フラッシュニースが懐かしい。雰囲気がまた去年と変わっていたのには驚いた。まっ、どうでもいい話しなんだけどね。

さて今回の映画のお話し。
アメリカの西部開拓史時代に、伝説的な英雄といわれる実在の人物ジェシー・ジェームズを描いた物語だ。南北戦争当時、南軍ゲリラとして活躍していたジェシーだがやがて戦争は敗北。故郷に帰ってきた時、南部の人々は北部の進める鉄道建設に、州政府や鉄道会社から強引な土地の買収などに苦しめられていた。ついにジェシーは兄弟や仲間達と共に立ちあがり、アウトロー(無法者)となって強盗を働く。
そして時にはその金を北部に苦しめられる人々に振るまい、大衆の喝采を浴びた。権力に屈せず徹底的に戦い、若くして裏切りで死んだジェシー・ジェームズはまた無益な殺生を好まなかったという。アメリカでは伝説となっている英雄というわけだ。

過去にも彼を題材にした作品はたくさんあるが、その最新作というわけ。
主人公ジェシー・ジェームズを演じるのはコリン・ファレル。容姿端麗、頭脳明晰、勇猛果敢でいて弾が一発も当たらない程にとにかく強い。典型的なアメリカンヒーローだけど、コリン・ファレルが演じると嫌味くさくなくていいね。
他にヒロインを演じる女性アリ・ラーターという人、どこかで観たなぁと思っていたら「デッドコースター」に出ていた人だ。コリン・ファレル以外に知ってる俳優がいなかっただけに、どこかで見かけた人が出ていると嬉しいもんだね。

お話は単純明快、とにかくジェシー・ジェームズの活躍ぶりをたっぷりと楽しめる作品。伝説だから事実から大分話しが膨れ上がっているように思えるけど、そんなことは関係なく素直に楽しめる。
もっとメジャー的に公開されてもいい作品だと思うのに、公開劇場が少ないのは残念だね。
コリン・ファレルに注目するなら是非観ておきたいところです。

次回は「フリーダ」をご報告します。