「デッドコーター」

11/Jul./2003

  

さて、続きましては場所を動物園前シネフェスタに移して「デッドコーター」2003年のアメリカ映画。
この映画はこの日が公開初日。でも、やっぱりシネフェスタは人少ないなぁ。
ここの劇場のトイレはすごく広くて綺麗だけど、どう考えてもこの人の少なさでこんなに便器の数はいらんやろ、とかいつも思ってしまいます。
ここの劇場ホントにいつまでも続いてくれるんでしょうか? 大丈夫かな?

さて今回の映画、アメリカお得意のパニックホラー映画、R-15指定されてます。
ひとりの少女が体験した、ハイウェイでの大惨事の事故。次々と後続車が追突し、車は炎上、一瞬にしてその場は地獄と化した(この事故のシーンはなかなか圧巻)。しかし、次の瞬間、ハッと我に帰った少女が見たのは事故が起こる前の風景。少女は“予知夢”を観たというのだ。

「これから大事故が起こる!」
少女は必死になって周りの人間を止めようとする。
「いったい何事だ?」
と周りの人間は意味不明な事を言う少女を不審に思う。

そして、次の瞬間、彼らの目の前で実際に事故が起こったのだ。彼等はこの少女のおかげで事故を免れた。だが、それは始まりに過ぎなかった。
死の運命は避けられない。死ぬべきはずだった者は、やはり死ぬ運命が待っていたのだ。その翌日から、その場を生き残った生存者たちが、次々と不可解な怪奇を遂げてゆく...。
と、まぁ典型的なアメリカテイストのパニック映画。物語はスピーディに展開し、終わりまで一気に観ることが出来る。主人公たちは見ず知らずの人だったのに、集会なんか開いて「皆で力を合わせて死の運命から逃れよう」と話し合ったり、まぁ話はなかば強引に話は進められる。ま、それもわけのわからんまま進む香港映画テイストよりましかな。
でも、死の運命について全てを知ったかのように語る葬儀屋は別に居なくてもいいんじゃないか?
みんな死が予言される。こんな時ってたいがい「そんなの信じられないね」っていう奴が一人か二人は居るもんで、そういう人に限って最初に死んだりするもんだけど、この映画は死ぬ順番までが決まっている。そして順番通りに死ぬ! その死に方の描写がえげつないからP-15指定なんだね。
ラストはドタバタで、結局その死の運命からどうやって逃れたのかよくわからんままだった。ま、こまかいことは気にせず観て楽しむ作品。

重たい映画ばかり観続けている人には、たまには息抜きにいいんじゃないでしょうか。出演者たちはみんな知らない人たちばかりでしたが、みんなちょこちょこいろんな映画に出演してるみたい。またどこかの映画で出会うかもね。

次回は「ペパーミント・キャンディー」をご紹介します。