「ボクらはいつも恋してる!/金枝玉葉2」

03/Jul./2003

  

今回も千里セルシーシアターでのレスリー・チャン追悼特集上映。「ボクらはいつも恋してる!/金枝玉葉2」(96年香港)を観てきました。
事前の情報で「立ち見もでるほどごっつこんで!」とのことなので、この日は早めの7時に劇場へ到着(上映は8時10分から)。そしたら、誰も並んでないし、おまけに入場券売場に人影がない。しかたないので30分ほど時間を潰してから行くと、並んでました。さすがに土曜で、作品がレスリー追悼上映でいたるところで上映している「君されいれば/金枝玉葉」の続編だから人気があるんでしょうね。最終的には立ち見までは行かないけど、座席はほぼ埋ってました。

さて今回の「ボクらはいつも恋してる!/金枝玉葉2」、前作を観ていない人には内容はさっぱりだろうなぁ。
前作のラストシーンからそのまま始まる。ついに恋が成就して、同棲を始めようとしたレスリー・チャンとアニタ・ユン。ところがレスリーの家には、アニタ・ユンの引越しの荷物がどっさりやってくる。おまけに部屋の模様もアニタ・ユン好みに変えられてしまう。何故か一緒にジョーダン・チャンまで付いてくる。さすがのレスリーもこれにはため息ついた。はたして二人の恋愛はうまくいくのだろうか?
そんな折、レスリーの下の階の部屋に今度は往年の大スター、アニタ・ムイが香港に帰ってきて引っ越して来た...。
と、こんな具合にまたひと悶着があるんだが、今作はどうもノリが悪いのか「?」がつく。香港映画テイストに、強引に話を進めるのはともかく、今作は笑えるシーンも感動するシーンもあまり無い。
アニタ・ユンの魅力は前作の方が断然いい。
アニタ・ムイ自身は魅力的だけど、役の中では今ひとつパッとしない。それに助演のエリック・ツァンや、ジョーダン・チャンとテレサ・リーのエピソート は撮って繋げたようなどうでもいい話だったように思える。特にジョーダン・チャンは前作の評判ぶりから今作は出番が多くなったけど、ほとんど意味なかったような気もする。これならエリック・ツァンはレスリーを、ジョーダン・チャンはアニタ・ムイを、テレサ・リーはアニタ・ユンを、それぞれサポートする形でうまく話を絡めてほしかったかな。

やはり一度完結した話の続編からか、割かし期待していたほどに面白くなかったのは残念です。それでもラストシーンは前作を思い出させる、今度はレスリーがアニタ・ユンを追って走りだすところはいい感じで終われたかな。

前作を観てない人にはどうしようもないけれど、ま、とりあえず続編なので観ないとね。