「the EYE【アイ】」

24/Jun./2003

  

この日は休日の梅田ガーデンシネマへやって参りました。
ここで観ましたのは「the EYE【アイ】」、2001年タイ・香港合作の映画、香港題は「見鬼」。見鬼というタイトルが示すとおり“幽霊が見える”というホラー映画。
巷でもかなり怖いとの評判、東京でも途中退場者が続出とか。ここ関西でも途中退場者割引なるもがあって、途中退場した人は次回再チャレンジに半券を持参すると割引価格になるとか...。「そんなに怖いのか?」と僕も今年から「呪怨」「カルマ」「ボイス」とホラー作品を観続けて来ただけに期待大であります。
日曜日16:00の回からの上映、さすがに公開三週目に入ったこともありますが、それでも60人くらいは入ってたかな。

盲目の16歳の少女が角膜移植手術をしたその後、少女は1週間後に自殺してしまった。いったい少女は何故自殺してしまったのか? 何を観てしまったのか? これはタイで14年前に実際にあった話で、その事件をもとに脚色されたのが今回の映画のストーリー。

幼い頃に失明した盲目の少女アンジェリカ・リー。ドナーが見つかり角膜移植手術を受ける。手術は成功し彼女は視力を取り戻す。しかしそれからというもの、何か不思議な人影を見るようになる。
最初は手術したばかりで視力はまだ完全に回復しておらず、よく見えない。そこに見えている存在が何なのかはわからないが、やがてそれが自分にしか見えないものだと気付いてしまう。
「幽霊が見える」そんな情景を巧に演出されていて観る者の恐怖を駆りたてる。面白いのはいろんな霊たちが登場するところ。肉料理屋に登場する母子の幽霊、香港ではけっこう有名な事件の話らしいですね。自殺した霊は毎晩その時間に同じ行為を繰り返すという話を聞くのもツライね、自殺が最終的な解決にならないのだ。

この映画は他のホラー映画に比べて効果音が印象に残っている。幽霊が登場する時の音なんかが、バーンときてその後ドドドドドドドドド....、みたいな(なんのこっちゃ)。特にエレベータのシーンなどは、この映画一番の恐怖スポットだけど、この時の効果音がまた大きい。
自分があんな目に遭うのはトンデモナイ話だけど、映画を観ている限りはその緊張感にかなりワクワクドキドキしてしまいました。

後半はそんな霊が見えるという謎を追い求めてお話はサスペンスちっくになってくる。しかし僕は物語りが進むにつれお腹が痛くなってきた。これがツライ...。よっぽど途中でトイレに立とうか思ったけど、ここで席を立っては怖さに逃げ出したのかと思われかねない! 苦しかった。
いいストーリだったかと思うンだけど、僕の意識はストーリに集中できず下腹部に集中。残念だ。トホホ...。なんとか映画を最後まで観れ、その後僕の下腹部も持ち直しました。

ま、それにしても途中で逃げ出すほどの怖さではないわな。でも、怖いものみたさな人には一見の価値アリ。ストーリーもなかなかよく出来ていて面白い。
主演のアンジェリカ・リーもかなりいいですよ!

ホラー映画は夏にまた「呪怨2」があります、これも楽しみですね。

次回はレスリー追悼上映会「花の影」をご報告します。