「タキシード」

08/Apr./2003

  

さて、続けて向ったのはナビオTOHOプレックス。ジャッキー・チェン主演「タキシード」(2002アメリカ)を観ました。
いやぁ休日のナビオはやっぱり人が多いですね。ここは全席指定ですが、いつものように指定の座席を無視して前の方に座ってたけどやっぱり人が来て自分の席へ移りました。スクリーンの小さいホールですがほぼ満席になっていたと思います。

名実ともにハリウッドの大スターと並んだジャッキー・チェンの最新作。
ジャッキーの今回の役柄は、今までのようにカンフーの達人ではなく、ただのタクシードライバー(でもドライブテクニックは超一流)という設定。名前はジミー、そんな彼が運転技術を認められ、謎の大富豪デヴリン(ジェイソ ン・アイザックス、「ハリーポッターと秘密の部屋」でハリーのライバル、ドラコの父親役とのこと)のお抱え運転手に抜擢される。
ジミーを気に入ったデヴリンだったが、このデヴリン、実は政府の秘密組織のエージェントで、何者かに命を狙われていた。彼の暗殺を狙った爆発にジミーともども巻き込まれ、デヴリンは重傷を負う。なんとか命からがら助かったジミーは、事件の謎を調べるために、デヴリンが残したタキシードを身に付けたとたん...。

とこんな具合にお話しは進み、そのタキシードを着た瞬間、未知のパワーが体に宿り、あれよこれよと言う間に大活躍するという展開。ちょうどジム・キャリー主演の映画「マスク」といった同じような感じ。
一応、タキシードがそんな力を宿す根拠はあるんですが、それは映画の世界。タキシードは実にさまざまな機能がついていて、あるときは格闘の達人、あるときは狙撃の名手、そしてまたダンスのプロフェッショナルなどなど...。コミカルアクションのジャッキー・チェンらしく、実におもしろおかしく描かれていて楽しめるところであります。

日本でも人気が高いジャッキー・チェンが主演で、エンターテイメント性が高い作品。観て損の無い楽しめる映画ではないでしょうか。
でも個人的にはジャッキー・チェンはハリウッドに行ってから、以前の香港にいた時のようなアクションが少なくなってちょっと残念な気もしますね。漁港の水揚げ場や、自動車整備工場などなど、ジャッキー映画はいつも狭い場所でそれこそコマゴマと、その場にあるいろんな小道具を使って戦っていたけど、ハリウッド作品にはそれがあまり観られないように思えます。またアクションにもジャッキー作品はリアリティがありましたが、この映画はあきらかなワイヤーアクションがあったりと、昔の作品とは違いますしね。
まあそれはそれで楽しめるのでいいんですが、たまには香港に帰ってきてまた映画を撮ってね、ジャッキー。(ジャッキー・チェンvsジェエト・リーは実現するんだろうか…)

ではまた。次回は「カルマ」をご紹介します。