「クローサー」

01/Apr./2003

  

休日の三番街シネマで観て参りましたのは「クローサー」(原題:夕陽天使)、2002年香港・アメリカ。
珍しく三番街でも16:30からの1日2回上映をしております、僕はこちらの方へやって参りました。公開日翌日ともあって、人の混雑を予想し不安だったのではありますが(最初はナビオへ「タキシード」を観に行こうとしたんですが、すでに満席で入れなかった)、実際来て見ると意外と少ない。いかにも香港映画通にみえるひとり客がちらほら、他には休日に映画を観にきた街行く若者などなどです。

主演はスー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクの3人。なんと、最初これを聞いただけで(シネフェスタの予告編にて)、主演女優クラスの美女3人の共演!というキャストに鳥肌がたつような興奮を覚えました。予告編を観る限りアクションもかなり期待できそう。

スー・チーとヴィッキーは姉妹役で、職業は暗殺請負人。そしてそれを追う刑事役にカレンという設定。この映画の見どころはやっぱり、美人3人が繰り広げるアクション。
この3人が主人公となって、それぞれ立ち代りシーンがコロコロ変わったりするところもあるがそれもまたいい。そして微妙に絡んできて、最後はやっぱり手を組んでしまうんだけどね。

スー・チーはセクシーにアクション。「トランスポーター」「スパイチーム」では今一つ冴えない役どころでしたが、今回はやっと巡り合えた。彼女はすましているより笑顔の時の方が僕は好きですね。
ヴィッキーはキュートな笑顔を振りまきながらも、最後の活躍はホンマに満身創痍、大変やったろうなぁ。「少林サッカー」の時とはまたイメージがガラっと違うので、なかなか演技派?
カレンは女刑事役の典型、行動派の男っぽい役柄、やっぱり彼女は知的な役柄の方がいいですね。「チャイニーズ・オデッセイ」の頃みたいにまだ若いときならまだしも、「冷戦」のときはオバハンに見えたたもんなぁ。でも本作はなかなか魅力的、改めて観直しました。

ストーリとしてはアクションを全面に押し出した話しだけではなく、ドラマ部分も割りと作り込まれいる。でも相変わらず香港映画らしく「?」がつくいいかげんなところはありますが。
特に顔みせに終わったスーチーの恋人役ソン・スンホン(香港で人気の韓国スターみたいです)はよくわからん。まぁお決まりのように、実はやっぱり敵の一味だった...という展開よりはましか。などなど、あげていてはキリが無い。その辺は、サクっと流してやっぱりアクションに注目しましょう。

拡大系映画館でも上映されて、あまり香港映画に馴染みの無い人でももっと観てもらいたいと思った作品ですね。

ではまた次回、サイナラ