「呪怨」

19/Mar./2003

  

さて、今回はひさびさにテアトル梅田へやって参りました。この日観ましたのは「呪怨」という2002年の邦画。ここテアトルでは1月から公開されていますが、いまだレイトショーにて続映されています。
ホラー映画ですが、“かなり怖い”との噂も聞き、また実際観た予告編でも「これは怖いなぁ」と思ってただけに、やはりそれだけ評判がよいのか、いざ観に来た次第です。
まだまだ4月に入ってもレイトショーは続くようですが、この日は火曜の男性サービスディであっても観客はそれほど入っているわけではなさそうですね、20人くらいか。お隣でも「猟奇的な彼女」を同じくレイトショー上映してましたが、これもそんなに入っている様子ではなかった。やっぱり皆さん夜は映画観に来ないんでしょうかね。

さて、映画のお話。

『“呪怨”とは、強い怨念を抱いたまま死んだモノの呪い。それは死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる』だそうです。

主人公というか、最初に登場するのが奥菜恵。老人介護のボランティアを務める彼女は、ある一軒の訪問先に訪れた。一軒家の大きな家だが、家の中は散乱し、どうも中には人の住んでいる気配がしない。不審に思った彼女だが、いざ家の中へと足を踏み入れてみる。そこにはなんと年老いた老婆がひとり、だが老婆には話す声はもはや届かず、その眼は中に浮いていた...。
ますます不安を募らせる彼女だが、それでも介護の仕事を始めようとした。
ところがその時、二階で怪しげな音が聞こえはじめる。いったい何の音なのかと、恐る恐る階段を上り、二階の部屋へと近づく彼女。そしてそこに待ちうけていたのは...!

この映画、観ているとわかりますがお話しはいろんな人のオムニバス形式になっていて、主演の奥菜恵は最初と最後に登場する。
この呪怨の怨念が彼女を含めさまざまな登場人物に襲いかかり、またお話も前後し、登場人物もなんらかの関係で繋がっているというわけだ。“呪怨”の説明通り、呪いに触れたモノがまた新たな呪いを生み出すということ。次々と襲いかかる衝撃に、人々は巻き込まれるのだ。

けっこう時間が前後しているので、怖いシーン以外はこの状況把握に頭を使わされますけどね(別にそんなにやっかいではありませんが)。それに最終的に謎のまま(根拠がわからない)ままに終わってしまいました。まあ別に謎解きの映画でもないのですが...。

映画を観る前は「そんなに怖いか」と思っていただけに、けっこう身構えて緊張していたわりには、「ああそうか」となんだか言いくるめられたような感じ。なんだか予告編を観て想像していた以上のものではなかったようですが、これはこれでいいかも。ホントに怖かったらたまらないもんね。
怖いというか、急に出てくるからびっくりさせられるんですけどね(でもビデオのシーンは怖いですね、これは一番印象に残ってます)。
恐怖感ということであれば、怨念の悪霊?を演じた役者の演技力に拍手でしょうか。とくにあの子役ははまりすぎ!(チラシ表面の写真です)。でも劇中ではお飾り的であんまりストーリに意味が無かったですが...。

ホラー映画そのものをあんまり観ないので僕は甲乙つけられませんが、まあたしかに怖い映画ですね。少なくとも前に観たハリウッド版ザ・リングよりか怖い。怖いものみたさな人にはどうぞ。

この映画の評判はハリウッドまで届き、さっそくハリウッドリメイク版の制作が決定したとか。しかも監督は本作の監督を務めた清水崇に決定しているという。来年には全米公開されるようです、また日本でも「呪怨2」も今夏公開されるとのことです(ビデオ版「呪怨」はすでに2まででてるみたいですね)。

以上、本日オワリ!