「おばあちゃんの家」

12/Mar./2003

  

やばいです!かなりやばいです!!

ひさしぶりに大泣きした、感動の作品。
それが今回観ました映画「おばあちゃんの家」2002年韓国。

今回は久々に試写会。場所は朝日生命ホール。この劇場は初めて、ここは映画館では無いので、やっぱりちょっと座席が映画を観るのに適してない(寝るようにもたれられない)し、スクリーンの前に舞台があって変な感じ。でももっと座席が狭くて人は多い厚生年金会館で観るよりはましか。

この映画、韓国のアカデミー賞といえる「大鍾賞」で2002年最優秀作品賞・脚本賞・企画賞に輝いた、いわば昨年韓国一番ともいえる映画(ちなみに「猟奇的な彼女」は最優秀主演女優賞、人気スター賞を受賞してます)。
正直、これから観る方のためには、あんまり多くを語っちゃいけないんですけど、でも言いたい! とにかく僕はもう涙ボロボロ、鼻水ズルズル、映画終わった後の顔を観られたくないので、しばらくその場を動けなかったほど。

とある夏の日。7歳の少年サンウは母親とともにソウルから、はるばる田舎のおばあちゃんの家へ初めてやってきた。父親のいないこの親子、失業中の母親が新しい仕事をみつけるまで、サンウをここに預けるためだ。
山の中の村に一人で住むおばあちゃんは、話すことができず、読み書きもできない。都会の子にとって何かと不自由なこの田舎の暮らし。サンウ少年は不満を爆発させ、わがままし放題、それにおばあちゃんをバカにするのだった。しかし決しておばあちゃんは彼を叱らなかった...。

うーん、お話しとしては別にたいそうなドラマでもないんだけど、とにかくもうこのおばあちゃんが凄すぎる!
あまりにか細く、はかないおばあちゃん。観ていて心配だ、そしてそんなおばあちゃんに反発するサンウ少年。そのサンウもやがて心開いておばあちゃんの愛情を心一杯に受け容れた時...。もうこの展開を想像するだけで、なんでもない話しの途中でも涙が出てきましたよ。
このお話し、ドラマチックに描かれているわけではない。また最後も、突然のように終わりがやってくる。ある意味もったいない、もっと感動させるエピソードや演出ができたのかもしれない。しかしそれでよかったのかも、だってこれ以上やられたら、僕はもう涙溢れすぎてとんでもないことになってましたよ。

映画の後に知りましたが、この映画、なんとサンウ少年を演じる子役以外はすべて素人。それも素人どころか実際その山その村に住む人々達だとか! おばあちゃんも実際にあの家に住むあのおばあちゃんだ、これにはオドロイた!
観る人によっては違う視点で観るのかもしれませんが、とにかくホントにもう! 泣きました、ただただ泣きました。それしか感想が言えない感動の作品でした。

関西では5月に公開予定です、是非ともご覧になってください。

次回は「パープルストーム」をご紹介します。