「西洋鏡 映画の夜明け」

22/Jan./2003

  

この日はひさびさに三番街シネマへ行って参りました。
今日観たのは「西洋鏡 映画の夜明け」、2002年中国・アメリカの映画。

三番街シネマで夜19:00の回から観に来たんですが、上映5分前に劇場へつくとなんと誰もいない!
これにはびっくり、やがて開始直前に1人、僕と同じくスーツを着たサラリーマンが入って来ましたが、結局この日はなんと観客は2人でした。今まで3人はあったけど、2人は始めて。よもや三番街で史上ワースト記録を更新するとは思ってもいませんでした。
事前に聞いていた話ではガタガタやということでしたが、これほどまでとは。2週間で上映打ち切りなのも当然か、いや2週間でも長いくらいか。まぁこの手の映画が三番街で上映されること事態が珍しいですよね。まず普通の人は観にこないと思います。

お話の舞台は1902年の北京。清王朝の末期、まだ西太后が健在の時ですね。
京劇の舞台が街の娯楽となっていたこの頃、1人の英国人がやってくる。彼の名前はレイモンド、この時彼が持っていた大きなレンズ付きの箱、それはカメラだった。

写真館(写真を撮影してくれる店...。しかしカメラは1台なのにこんなに人を雇っていて、いったい皆何してるんだろう、それに儲かるのか?)で働くリウ(シア・ユイ)はたちまちこの英国人が持つ西洋鏡(活動写真)に興味を惹かれた。

まだまだ街は京劇の舞台で賑わうこの時代だ、写真というだけでも珍しいのに、その写真が動くなんて信じられない。誰しもが皆そう思うところだ、しかし実際観てみると度肝を抜かれる。リウの宣伝協力もあって、たちまちレイモンドの映画館は大盛況となった。
と、お話しはここまで語っておきますが、この映画、中国に活動写真が普及(普及と呼べるほどでもないホントのはじまりの話)し始めたエピソードを実話に基づいて造られている(英国人の誰が持ち込んだかは謎となっている)。

しかし映画としてはなんだかよくわからない。
別にそう感動するようなエピソードがあるわけでもないし、リウとレイモンドの関係も今ひとつだ。リウが何故にもあれだけ英語が話せるのかもわからないし、レイモンドは何故この街にやってきたんだ? どうして彼はカメラを手にすることになったんだ?
それに一番わからないのはリウの恋のエピソード。彼は京劇の名優の舞台役者の娘と恋におちるが、娘が何故リウに惚れたのか理由がさっぱりです。などなど、映画としての造り込みが今1つでイマイチ心に残らない映画。なんだかなぁ...。

三番街で上映されて観客が少ないのもうなずけます(また映画も長いしね)。

てなわけで本日はこれまで。
ではまたごきげんよう。