「スズメバチ」

25/Nov./2002

  

さて、はるばるやって来たのは難波は千日会館にて「スズメバチ」。梅田での上映を観逃したのでこちらにやってきました。
2002年フランスの映画。フランスの映画っていうだけでなんかこう興味をそそられますね。僕にとってはインド映画、香港映画に続いてフランス映画と興味が続きます。フランス映画だからどうだってことはないんですけどね。

さて映画のお話し。
フランス北東部の街ストラスブール、パリ祭の日のこと。特殊警察の女性中尉ラボリ(ナディア・ファレス)らは、ドイツで逮捕された大物マフィアのボスを装甲車で護送任務中だった。しかしその途中、ボスの救出を計る武装したマフィアらが襲撃してきたのだ。

一方丁度その頃、ナセール(サミー・ナセル)をリーダーとする窃盗団らは、 工業地帯にある倉庫へと侵入しようとしていた。厳重なハイテク警備?をかいくぐり、見事ノートパソコンの強奪に成功したナセールら。だが喜びも束の間、その直後に、襲撃を受けたラボリの装甲車が倉庫内へと逃げ込んできたのだ。たちまち倉庫はマフィア達に包囲され、蜂の巣のように一斉砲火にさらされる。
生きてここを脱出するには、皆で力を合わせるしかない。窃盗団、ラボリら特殊警察、そして倉庫の警備員を含めて、生き残る為マフィアとの絶望的な闘いが始まった...。

主演のラボリ役ナディア・ファレスは「クリムゾン・リバー」で有名、氷河研究員役で出てましたということ(全然知らんけどね)。窃盗団のサミー・ナセルはリュック・ベッソンおなじみ「TAXi」の主演の人。今年フランスで公開された「TAXi3」が待ち遠しいですね。他に窃盗団には「ピアニスト」の主演男優ブノワ・マジメルもいます。

この映画、感想を述べるとスゴくイイ感じなのだ。
最初は主人公が誰なのかわかりにくく、またシーンもコロコロ変わるのでとっつきにくい。しかしお話しとしては、全体的に丁度いい感じだ。ハリウッドのエンタテイメント映画のように、ヒーロー(ヒロイン)が傑出して活躍する話しでも無く、かといって話の舞台だけ引用して人間関係ばっかり演出する感動ドラマでも無い。敵役のマフィア達も、これまたハリウッド映画のようにマッドサイエンストキャラがでしゃばってるという訳でも無い。なにごとも丁度イイ、この映画の宣伝通り、イキがいいのだ。

次々と死んでいく仲間達、どうやって彼女らは生き残るのか、もうハラハラドキドキ。是非とも一度は観てください。

お次は「マイノリティ・リポート」をご紹介します。