「モンスーン・ウェディング」

02/Nov./2002

  

今回は梅田ガーデンシネマにて「モンスーン・ウェディング」。2001年インドの映画です。

インド映画は個人的にかなり好きな方。今年観た映画ではミモラやマッリの他、テレビの深夜放送でもやってたりして観てました。いやぁ、インド映画の唄と踊りは最高ですねぇ。ミモラはおもわずサントラ買ってしまいました、今でもはまってます。

でも、今回の「モンスーン・ウェディング」は、それまでの映画とはちょっと違う。
パンジャブ地方(インド北部)の結婚式は、実際の婚儀が執り行われる5〜7日前から、婚約から結婚までの行事が行われる。友達や家族が続々と集まってきて、結婚式はまるでさながらお祭り騒ぎのようだ。
インドのデリーに住むラリット・ベルマ氏の長女アディティ。親の決めた縁談話に承諾し、彼女の結婚式の準備が着々と進む毎日。親戚達も遠路からはるばる続々と集ってきていた。しかしそんな中、アイディティは婚約中にもかかわらず、昔別れたはずの男と会っていたのだ...。

一応アイディティがこの物語の主人公となる。しかしこのお話は、彼女が中心となるより、彼女の結婚式までの過程の中で親戚達を含めた一族の人々が中心となる。
幼い頃に心の傷を受けた従兄弟のリア。家長で娘の結婚式を盛大に盛り上げようと帆走するラリット。そして結婚式の企画を請け負った独身プランナーの淡い恋、などなど、さまざまな人々のエピソードとその苦悩が散りばめられている。
そして迎える結婚式。おりしも季節は厳しい夏の日差しを一掃するモンスーンの時期だった...。

映画が始まったばかりは、次々と親族が集ってくるもんだからもう誰が誰だかわからなくて頭が混乱します。ようやくポイントとなる人物がわかってきた頃、それぞれのエピソードが平行して進み、そして終盤にかけて一気に物語が展開していく。
涙をボロボロ流すような大きな感動ではありませんが、思わず涙ぐんでしまういい話。しかもそれがいろんながエピソードで連続して流れるもんだから、もう涙が止まらなくて止まらなくて...。終わりの30分くらいはずっと涙ぐんでました、お恥ずかしい...。

唄と踊りならミモラだけど、感動ではこっちの方が上。かなりの好感です、ひょっとしたら僕にとっては今年最高の映画になるかも? 是非劇場へ足を運んで観ていただきたい作品です。
しかしインドの曲っていいですねぇ〜(僕だけか?)。この映画は踊りは少ない方だけど、それでも要所にはある。観ていて楽しいし、心が洗われますね。
この映画もサントラが欲しくなりました。

11月になりました。今月もまだまだ面白そうな映画がいっぱい。ここガーデンシネマでは「ファイティング・ラブ」という香港映画。シネリーブルでは「国戦爺合戦」、他には「モンテクリスト伯」「ザ・リング」「金魚のしずく」、また天六の<中国映画セレクション2002>も続けて観るつもりです。

それでは今後ともヨロシクサイナラ