「ミーン・マシーン」

29/Oct./2002

  

さて今回観ました映画は天六ホクテンザにて「ミーン・マシーン」。2001年イギリスの映画です。

主演はヴィニー・ジョーンズという人。出演作に「スナッチ」「60セカンズ」「ソードフィッシュ」など、どれも聞いた事はある映画(どれも観た事ありませんけどね)。それになんとこの人、元ウィンブルドンのプロサッカー選手だという事です。

通称“ミーン・マシーン”ことダニー(ヴィニー・ジョーンズ)は元イングランド代表キャプテン。しかし彼は対ドイツ戦での国際マッチで八百長試合をし、サッカー界から追放された。堕落した生活を送っていた彼はついに、酒に酔って警官に暴力を振るい、懲役3年の実刑を受け刑務所に収容されてしまう。
刑務所での生活に、イギリス人でありながら、サッカーで“祖国を売った”ダニーに対し周囲の目は冷たかった。
そんな折、所長は看守で構成される自分のサッカー・チームのコーチをダニーにさせようと考える。しかし、看守たちは囚人に指導されるなどはプライドが許さない。看守長でチームのキャプテンであるバートンは、ダニーにコーチをさせないよう事前に脅迫し、ことある事にいやがらせをしていた。
そこでダニーは、所長にこう提案した。「プロは鍛えるために親善マッチを行う。そこで囚人たちを集めてチームを作り、練習マッチとして看守チームと試合をさせたらいい」。かくしてダニーのチームづくりが始まった...。

丁度この映画の予告編を観た時って、同じイギリス映画で刑務所を舞台にした「ラッキー・ブレイク」を観ていました。なので当然かぶって観てしまうところがあります。
「ラッキー・ブレイク」は脱走を目的に、ミュージカルを公演するというもの。今回の「ミーン・マシーン」は脱走では無く、普段いじめる看守に対して、サッカーの親善試合という名目でフィールドで仕返しをしようというもの。そして決して看守には奪えない、自分達の誇りを築こうというお話だ。
しかし感動できるお話でも無く、どっちかというと暴力的なシーンが多い。暴力的なシーンって別にキライじゃないが、面白くもないしね。
それにキャラの個性が全然たってない。主人公のダニーは、ただサッカーが上手いというだけでたいした性格でもないし、脇を固めるキャラにしてもその個性が活かされていない。素手で23人を殺した凶悪犯のゴールキーパーや、サッカーの大ファンでヤル気充分だが才能ゼロのお間抜けキャラなどなど、いろいろ登場はするのに、惜しい。

イギリス人の笑いのツボがどうも理解できないような話ですが、まぁ「ラッキー・ブレイク」と比べればまだましだったほうか。音楽もロック調で盛り上げるところは盛り上げてくれました。

お次は同じくホクテンザで観ました「ダウン」を紹介します。