「13ゴースト」

03/Sep./2002

  

さて日曜日に観て参りましたのは京都の京極弥生座にて「13ゴースト」(今まで劇場名を京都弥生座と勘違いしてました、スミマセン)。つい昨日公開されたばかりの映画です。
ここの劇場は3Fと地下との2館に分かれていて、地下の方の劇場で観るのは始めて。3Fと違って地下の方は狭いですね、ミニシアターのような感じです。しかしこの劇場の最大の欠点は座席が極めて狭いこと。スクリーンは割と大きい方なのに席が狭くて観づらいのは致命的だ。

この映画を知ったのは、“恐怖新聞”という映画の宣伝物から。ザラ紙に単色で印刷されたこの新聞は、印刷しにくい紙で汚れが結構目立つ。しかしそれがホラー映画の恐怖新聞という雰囲気に逆によかったりもする。
(ちなみにこの新聞、関西版を某宣伝会社さんからの依頼で僕が担当しました。データ入稿から翌日に印刷し、その次の日には折り加工をして、その日にこの弥生座も含む9カ所に発送の手配をかけるというこれまたタイトな納期で、なかなか大変だった次第です。)

そんな思い入れもあって、この弥生座へ観に来たわけです。

映画はホラー映画。
ホラー映画だけどどっちかというとオドロオドロした(また古い表現や)恐怖感が続く雰囲気では無く、エンターテイメント的な映画だ。
ダークキャッスル・エンタテインメントというホラー映画専門プロダクションが手がけた作品で、このプロダクションの作品で他に有名なのは一昨年公開された「TATARI」という映画があります。僕も未見ですが名前はなんか聞いた事がある。マニアうけしたホラー映画でしょうかね。今回の「13ゴースト」はその第2弾、60年の同名作品のリメイク版となります。

アーサー(トニー・シャロープ という人、「メン・イン・ブラック」で質屋のエイリアンを演じていた人とういことです)は愛する妻を火災で失い、娘と幼い息子、そして家政婦との4人で質素に暮らしていた。
そんな彼の家に、ある日弁護士が尋ねてきた。弁護士は、子供の頃しか会ったことのないというアーサーの叔父サイラスの代理人で、その叔父が死亡したことを告げ、その大豪邸を相続させる為に来たのだという。
現在の狭い家での暮らしにうんざりしていた一家は、喜んで弁護士の案内のもとさっそく屋敷に出向く。
人里離れた場所にポツンと建つ巨大な屋敷。その壁はすべてガラス張りで、ラテン語の奇妙な呪文が書かれているなんとも不思議な家だ。しかしその外見とはうらはらに、内装や調度品の豪華な造りには子供たちも大喜び。じっとしていなさいというアーサーの言いつけもまもらず、彼が目を離した隙に屋敷の中を探検に出かけてしまった。
ところがその屋敷の地下には、12体の悪霊が閉じ込められていた。次々と一家に襲いかかってくるゴーストたち。いったいこの屋敷は何なのか? 叔父は何をしようとしていたのか?そして13体目のゴーストとは、いったい...。
「恐い」という表現でも、ゾッとするという恐ろしい恐怖感というよりは、突然出てきてビックリするという恐さの映画。それだけに心臓の弱い人は注意が必要かも...。
また次々と登場する12体のゴーストたちは個性豊かで、劇中ではたいした説明はなされないもの、パンフや新聞ではこと細かに設定が書かれている。こんなのもマニア請けする題材でしょうね。
エンターテイメント性があるので、ホラー映画といってもまあそこそこ楽しめました。観て損は無いでしょう、でも得もないでしょうね。

そんな1日でした。ちなみに梅田ではブルク7でレイトショー上映しています(なんでもブルク7での上映は突然決まったらしく、そんな理由もあって恐怖新聞の入稿が遅れて納期がタイトになったのです。まあ無事に済んでなにより、関係者の方々御苦労様でした)。

9月に入ったということもあり、劇場の予告編も新しいのがズラっと登場しました。軍隊の刑務所を舞台にした、ロバートレッドフォード主演の「ラスト・キャッスル」という映画なんかも面白そうです。またケイン・コスギが主演の「マッスル・ヒート」というアクション映画も観ようと思ってます。

それでもまた今月もよろしく、サイナラ