「ピンポン」

02/Sep./2002

  

今回観ましたのは、この夏一番の話題の邦画「ピンポン」。場所はテアトル梅田、金曜日18:40の最終回ですがやはりまだまだ盛況。この日も満席と相成りました。

松本大洋原作の人気漫画を映画化されたもので、主演は窪塚洋介、いわずと知れた今最も注目される若手人気俳優です。他にはARATA、サム・リー、中村獅童、大倉孝ニなどが出演。
ARATAは僕も全然知りませんが、何本が映画にも出演しているみたいですね。サム・リーは香港映画ファンには嬉しい限りのキャスト、僕も一番のお気に入り。中村獅童は歌舞伎役者で、映画では本作が初出演。また大倉孝ニは舞台役者、TV、映画などにも出演しています。

原作を読んでらっしゃる方はご存知でしょうが、お話の内容は卓球を題材にした青春映画というところでしょうか。この映画は卓球の試合のシーンを、最新のCG技術を駆使し漫画でしか表現できないような人間離れな技や飛び交う玉が映し出されます。これはなかなかの映像、一見の価値ありです。
でも映画のお話の方はちょっと...。つまらない訳ではないが、面白いとも思えない。どっちかというと登場する各キャラの個性でもってるような話ですね。

窪塚洋介は相変わらずの役どころ。原作の主人公ペコのキャラにあっているという話ですが、彼の演技は本当に上手いんでしょうか? 僕は未だに信じられない、嫌いじゃないけどあんま好きじゃないんですよね...。
他にも主人公のペコ(窪塚洋介)やスマイル(ARATA)の卓球の育ての親であるオババという役を夏木マリが演じていますが、オババと言われるキャラにしては年はとっていても綺麗すぎますね。ちょっとあわない感じ。

原作の漫画を読んでいる人なら兎も角、普段あまり映画を観に来ない人が話題との噂を聞きつけてこの映画を観に来て「この映画は面白い!」と思ったのでしょうか?そんな気がします。
僕にとっての唯一の救いはやっぱりサム・リーが出演していること。役どころはかませ犬っぽいところがあってちょっと残念ですが、彼が一番卓球にはまっていると思います。いっそのことサム・リーが主演の香港映画ならもっと興奮できただろうなぁ、なんて思ってしまいます。
割と期待していた映画だったのに不発!に終わってしまいました。次回はこれも話題の映画、「チョコレート」を紹介します。
それではサイナラ