「軍隊をすてた国」

20/Aug./2002

  

コスタリカは軍隊をもたない国。
中米に位置するこの国は、九州と四国を合わせたくらいの大きさ。この国は1949年に憲法によって軍隊を廃止した。日本がその憲法によって戦争を放棄した2年後のことだ。そしてその年から、実に半世紀以上経っている。

この日は京都朝日シネマのモーニングショーにてみた映画。「軍隊をすてた国」2001年日本。この映画はドキュメンタリーです。そもそもこの映画を観ようと気になったのは題名を聞いただけで、実際観るまでドキュメンタリー映画だとも知らなかった。その軍隊をすてた国とはもちろんコスタリカのこと。コスタリカを紹介したドキュメンタリー映画ということです。
コスタリカっていうと、僕もほとんど知らない。先のワールドカップでトルコと対戦していて、勝っていれば決勝トーナメントで日本と対戦していた国ということくらい。

“軍隊をすてた”といっても実際は警察の国境警備にはそれなりの武装をしてるし、日本の自衛隊のようにやっぱりアメリカの圧力もあって軍事的な関係がある。決して”軍隊のない”というこの国が平和の理想といえるわけじゃないだろう。しかしこの国は何かがちょっと違うのだ。
まず、コスタリカは教育に力を入れている。その方針は、実に国家予算の4分の1にあたるのだ。小学校6年間と中学校3年間が義務教育。この制度ができたのは最近らしく、現在大人になって働いている人も夜間に学校へ通い、勉強している人も多い。1クラス全員が現職の警察官というクラスもあったのにはオドロキだ。
また彼らは子供の頃から“平和とは何か”について学ぶ。子供達が平和のイメージを一生懸命絵に描いている授業風景が映し出される。皆友達と仲良くしている絵や、暖かい幸せな家族の絵だ。
そして政治に関する関心も深い。学校の生徒会長を決める選挙でさえ、彼らは政党を作り、政策を掲げて競う。その姿はまるでスポーツを楽しむかのよう。もちろん大人達も、熱心に政治に参加する。この国にとって選挙は“お祭り”のひとつなんだ。

他にもいろいろ紹介していたが、残念ながら僕はここで眠りについてしまった。この後どうなったかは知らない。目が覚めた頃には、小室等が主題歌を歌っていました...。

次回は続けて観ました「月のひつじ」です(今回こんなんでいいのかー)。