「チキン・ハート」

08/Aug./2002

  

今年いっぱいで閉館となる扇町ミュージアムスクエアも、まだまだ面白い映画が盛りだくさん。この日観たのは「チキン・ハート」、つい先日公開された今年の邦画です。
水曜ということもあって、観客もそこそこの入り。18:30の回より、この日は劇場まで歩きながらビールを飲んでましたが、早めに劇場へ入ったので扇町の特等席である最前列ど真ん中に座れました。

さて、映画のお話。
27歳の岩野(池内博之)は元ボクサー。一度試合に負けてから、殴られても殴り返せなくなった。燃えなくなった岩野、今はバイトでその日暮らし。やりたいことはまだみつかっていない。
53歳の通称“サダさん”こと、浅田(忌野清志郎)は自由人。いつも照れたような笑い顔をしているが、何をしでかすかわからない無茶苦茶な男。その発言はぶっきらぼうだが、言葉は痛い真理を突いている。
36歳の丸さん(松尾スズキ)は何をやってもダメな男。叔父の帽子屋で毎日暇な店番をやっている。毎日その日のラッキーアイテムにこだわり、「まいったな〜」が口癖。だが本人は全然参ってない。
そんな同じアパートの住人の3人が、毎晩公園に集り、酔っ払ったサラリーマン相手に行っているのが“なぐられ屋”。そしてその後いつも屋台のおでん屋に立ち寄る、気ままな生活の毎日だ。

映画のストーリはこの人生をはみ出した“チキン・ハート”な3人の日常を、喜怒哀楽につづっている人間ドラマです。以前に予告編を観た時はコメディの映画とおもいきや実際は割とシリアスでした。でもふしぶしに笑えるシーンはあります。忌野清志郎や松尾スズキといったキャラがいい味の個性を出していますね。
またこの手のお話しは、この後こうなるんだろうなぁという先の展開が読めないのでなかなか集中してし観てしまいます。扇町の最終回で寝てしまわなかったとういのは久々だ。

でもそれほど感動できるお話でもないので、そこそこといったところでしょうか。そんな映画でした。

梅田近辺で観たいと思っていた映画はほぼ観てしまったので、またどっか探したいと思います。
それではサイナラ