「チャイニーズ・オデッセイ 月光の恋」

23/Jul./2002

  

さて次に上映されたのはチャウ・シンチー主演の「チャイニーズ・オデッセイ」。95年の香港映画、前後編に分かれており、本日は連続上映されます。
原題は「西遊記第壹佰零壹回 月光寳盒 」。邦題は「チャイニーズ・オデッセイ 月光の恋」。原題の名の通り西遊記を題材にしアレンジされた時代劇作品です。

さてお話の内容を少しご説明しましょう。500年前、三蔵法師とその一行は天竺への旅をしていた。しかし性格粗暴にして破天荒な孫悟空は、牛魔王の妹を嫁にする為になんと三蔵を裏切り殺そうとしたのである。その所業をみた天界の観音菩薩は、孫悟空捕らえ彼を抹消しようとする。しかし三蔵は、その命を捧げて悟空の助命を観音菩薩に嘆願、かくして三蔵と悟空は500年後に転生する運命を負って、現世より消滅した。

そして500年後...。三蔵と悟空が転生すると言い伝えられる約束の地、五獄山。
しかし現在、ここはチー・チンポウ(チャウ・シンチー)を頭領とする盗賊の根城となっていた(副頭領はン・マンタ)。
そこに訪れた謎の美人姉妹、姉のサーロン(ナム・キッイン)と妹のジンジン(カレン・モク)。実は彼女達は転生した三蔵法師の肉を食らい、永遠の命を得ようと企んでいた妖怪姉妹だったのだ...。

この映画は始めて日本でチャウ・シンチーが紹介された映画でもあり、また香港での大ヒットとともにカレン・モクが一躍スターになったとの話です。
「少林サッカー」や「食神」のようにバカ騒ぎではありませんが、全体的にコメディタッチで演出されていてなかなか笑えます。チャウ・シンチーらしい映画といえば映画ですね。時間を気にする間も無く、あっという間に前編が終わってしまいました。
ただ映画はちょっと説明不足なので、一度観ただけでは理解しにくいでしょう。後半へかなり期待が高まる展開です。実際、香港では前編公開から1週間で後編が公開されたとか。
さて後編、「チャイニーズ・オデッセイ Part2 永遠の恋」へ...。