「セッション9」

12/Jul./2002

  

ひさびさのホラー映画を観ました。
この日観たのは扇町ミュージアムスクエアにて、「セッション9」という映画。2001年アメリカ。監督も全然知らない人ならば役者も誰なのかさっぱり。最近は是非観たいと思う映画があまり無く、軽い気持ちで観に行った次第です。
夜20:20のレイトショーの回より。観客は10人ちょっと超えるくらいのものでしょうか。何時ものようにここでは最前列の席へ座りました。

さて、お話の内容ですが、舞台となっているのはダンバースという名の巨大な精神病院。19世紀に建てられたゴシック様式の建物だが、85年に閉鎖され現在は廃墟となっている。この病院はこの度改修される事となったが、その前にアスベスト(石綿=有害物質)の除去作業の為に5人の男達がやってきた。
彼らのリーダーの名はゴードン(ピーター・ミュラン)。彼にはかつて妻と娘の家族がいた。彼は妻を愛していたが、ある日妻が沸騰したスープを彼の足にこぼしてしまった。一度も妻を怒った事の無い彼だったが、この時彼は妻を殴りちらしてしまう。それ以来家族とは別居し、会っていない。
防護服を着て、作業を進める男達。ある日彼らのうちの一人マイクが、病院内の地下室の一室で多重人格患者の診療(セッション)を録音したテープを発見する。テープは全部で9本。興味を持ったマイクは他の仲間には内緒で、仕事の合間にテープを聞き続けた。
22年前のクリスマスイヴ、患者No.444に何が起こったのか? テープを聞き進むうちに、次第に明らかにされていく真実。そしてとうとう、彼らの中の一人ハンクが病院内で行方不明となった...。

人は誰でも、自分の中に別の自分が存在する。そのもう一人の自分は、身体のどこかに潜んでいる。おしゃべりな自分は舌の裏...。 傷ついた心、弱い心に潜んでいる自分は? そしてもう一人の自分が目覚めた時...。

この映画は実在する廃墟のダンバース精神病院で撮影されたとのこと。昔の病院だけあって、精神患者に非人道的な治療を施した奇跡が残っているのもまた一つ恐怖を駆りたてる題材だ。

映画の総評として、前半はちょっとねむたい感じだった(実際寝てしまった)。人物紹介と、病院内の紹介といった感じで話しがあまり進展しない。しかし後半になって真実が明らかになる頃には、興味を惹きます。一人一人殺されていくのでは無く、最後に一辺に皆殺されて真実が明らかにされるというのも割とめずらしいパターンですね。題材とオチの設定としてはいいと思いますが、全体的にわかりにくかったり上手く演出出来てない感があるので残念に思うところがあります、惜しいですね。
多分誰も観ない映画だと思いますので僕の方で勝手に評価させて頂きました。 またテレビなりどっかでやってましたら観てみてください。

週末はまた何を観ようかと考えてます。
ではまた来週!サイナラ