「あの子を探して」

18/Jun./2002

  

さて、扇町でうつらうつらと眠たかったながらも映画を観た後、お次は千里中央は千里セルシーシアターへ向かいました。ここでは今「中国映画特集」として「山の郵便配達」「あの子を探して」「初恋のきた道」が上映されております。
どれも少し前の映画ではありますが、僕はまだはこれらの映画も観ていないし、また家でビデオを観ない方なので劇場で改めて上映されるのは有り難いことです。夕方は18:00の回から、「あの子を探して」と「初恋のきた道」の2本立てです。

千里セルシーシアターは駅地下街の一角にあり、入り口ロビーは(ロビーとは呼べませんが)極めて狭い。しかし中は意外と広く、座席もゆったりと座れるし、スクリーンも割りと大きいので観易い劇場です。もちろんスクリーンは一つしかありませんけどね。

さて最初に上映されたのは「あの子を探して」。山奥の村の学校に、中学生でありながら教師としてやって来たフェイという女の子が主人公。
しかしこのフェイ役の子、それにしてもかわいくない。この映画は主役の女の子と学校の子供達をすべてが素人から選びだした新人とか。でももうちょっと可愛い子はいなかったのかなと思ったほどです。
それはさておき、学校は1年生から4年生までがひとつのクラスになっていて、その中で若いながらも教師を続けるフェイ。子供達になめられないようにとか、なかなか強気な発言も出て彼女の頑張りが垣間見えます。
そしてある日突然、クラスの中で一番やんちゃで手のかかるホエクーという男の子が、親の借金のために、街へ出稼ぎに連れていかれた事をフェイ先生は知ります。
なんとかホエクーを村に連れ戻そうと、フェイ先生は奔走します。クラス皆でお金を集めたり(カツアゲに近いような感じでしたが)、煉瓦運びのアルバイトをしたりとしますが、街へ行くバス代にはほど遠い。そしてついに、先生は歩いて街へ向かう決意をしました。
街へ着いてからも、フェイ先生の苦難は続きます。しかしながら、フェイ先生は何故こんなにも必至になってホエクーを連れ戻そうとするのか、今一つ理由がわかりませんでした。
最初は、教師を努めた際報酬として約束した50元のためなのかと思ってましたが、話が進んでいくとどうもそんな感じはしない。もう少し、ホエクーが街に連れてかれる前にフェイ先生とホエクーの間で友情が芽生えるかなにかのエピソードがあったらなと思いました。

そして物語は一応最後にハッピーエンドを向かえます。しかしうーん、今ひとつというところ、結局最後はそれ程感動できませんでした、ちょっと残念です。