「Fightin' Sanfrecce〜 サンフレ日記/04年7月」

7月25日

24日の夜は宇品の花火大会。うな垂れて帰る車内からちらっとだけ見えた。

先週の快勝に気を良くして、二週連続の現地ナマ観戦。広島スタジアムに来るのはほぼ一年ぶり。そう言えば、その一年前もアルディージャに負けちゃったなぁ...。

試合前、試合中、試合後。
そのどれもに感じられなかったのは、覇気の無さであり、勝利への意欲の無さ。
別に誰のせいで負けたとは言いたくはないけれど、サンフレイレブンを覆う薄いヴェールのようなものにすっぽり包まれ、本来持っているはずの力の半分も発揮できていなかった。

まず、運動量。
後半の残り半分。ちっとも動けていなかった。足が止まり追いかけられない。ベッドの足の止まり方は顕著だったなぁ。大丈夫かな?
次に連携。
この晩は何故かイハンジェが抜け(累積警告?)、代わりにカズと外池がボランチ。この二人の息が合わない。二人の関係が、片方が上がれば片方が下がるのではなく。二人が同時にずるずる下がり、同時に攻めあがってカウンターを食らってしまう。後半、外池とベッドが入れ替わるまで、そのちぐはぐさは解消されなかった。それに、カズの出来が全く駄目で、彼にボールが集まらないし、カズからボールが供給されることもない(やっぱり、五輪選考漏れが響いているのかなぁ)。
そして決定力。
サンフレにチャンスが無かったわけではない。それどころか、要所要所で「ここは決めとかなアカン!」というシーンがあった。それをことごとく外し、得点出来なかった。それに対してヴェルディは、PKの先取点を除けば、数少ないゴール前のチャンスをきっちり決めて突き放した。この差は何?
少しだけの光明。
ユースの高柳一成。この日トップ初出場。悪くないプレーを見せた。いや、この日のサンフレの中では出色のプレーをしていた。ただ、いかんせん周囲から信頼を得ていないのでボールが周ってこない。これは見ていてはがゆいほど。本人も萎縮していて、ボールを呼べなかった部分もあった。それが後半になって、難しいボールに追いつき、ゴールラインで相手DFを交して良いクロスを上げて(残念ながらFWがフィニッシュをミスったけど)から、吹っ切れたように思い切りの良いプレーが出て、サンフレ唯一の豪快なゴールに結びついた! おめでとう。ただ、奇異だったのが、チームメイトの誰ひとりとして、彼を祝福するために駆け寄らなかったこと。目を疑ったが、事実。どうして?
もう一人の新戦力ベッド。あんなものかな。
前半の途中から田中を諦めてスクランブル交替。結果に結びつきはしなかったけれど、ゲームの流れを変えることが出来たのも事実。ただ、ベッドもどちらかと言えばパサー、カズもパスでゲームを組み立てる。この晩はカズが目を覆うばかりの不出来だったのでこの二人がダブるシーンは少なかったけれど、大丈夫かな? ただ、ベッドだけの評価という点では、今までサンフレに無かったアクセントとして機能しそう。彼のアイデアに周囲が反応できるのか不安は残るけどね(まぁ、それは時間が解決してくれるでしょう)。ゴール前では自身でシュートという選択もして欲しい(これはサンフレの伝統か?)。後はスタミナ強化。最後はもう歩いてた。
後半の途中から木村選手。彼もトップ初登場。割と華奢なテクニシャン風。周囲が疲れて動けない中、頑張って走っていたけど、少し空周りしていた。二回ほどチャンスがあったけれどゴールには結びつかなかった。今後に期待したい。とにかく、先週待望のゴールを上げた盛田が「ゴールの匂いを嗅ぎつけられないFW」であることを露呈してしまった(あぁ、情けない!)。FWは決めてなんぼなんだから、木村龍平にもチャンスはまだまだあるハズだ。

ゲームの開始時刻が18:00でまだ陽も気温も高かった。風があり、まだ過ごしやすかったとは言え、選手には過酷だったかもしれないけど、それはずっと前からわかっていたはず。あの、急激な足の止まり方には疑問が残る。これは明らかにスタッフのミスだ。
モチベーションの低さも気になる。まだ充分に可能性がある(事実、試合開始前はグループ2位だった)のに「勝とう!」という意欲がまるで伝わって来ないのは何故?
三点目を許して、スタンドも気落ちしたけど、誰ひとりとしてボールを拾ってセンターサークルめがけて走って持って行かないのはどうしたことか? 一体、チームを引っ張って行くリーダーは誰なの?

とにかく「勝ちたい!」という意欲がないチームを応援するのはツライです。
スタンドは「勝って欲しい!」と思っているのに、ピッチではその気がないなんて...。
確かに、昨晩の主審は「?」でしたけどね。
う〜む。ある程度楽観視していた2ndステージ。こりゃ暗雲が垂れ込めて来たなぁ。

それにしても、ヴェルディをナマで見るのは二年ぶりだけど、見ていて面白くないゲームをするチームになってしまった。後ろで延々とパスを回して、相手のピンホールを突く。やっていて面白くないやろなぁ。そんな中でも目に付いたのが、背番号8。小林選手。彼の切れ込みやドリブルには見るべきものがあります。生きのいいプレーヤーですね。
「なんで点を取られたのかわからない。なんで負けたのかわからない」そんないやらしいチーム。

最後の最後になったけど、サンフレの吉田選手、時折気持ちの良い攻め上がりを見せてくれたことを書き留めておきます。

来週の日曜日はガンバと練習試合を大阪でするようなので、三週連続で観戦になります。その次の週の尾道は、土曜日の晩だと思っていたのに、日曜なのできっとお休みします。

負け試合の後に西宮まで戻る山陽道の長いこと。疲れ果てました!

7月19日

昨日はまだちびっと興奮していて、ゲームには直接関係のないことだけを書いてしまった。
だから、今日はセレッソ戦で感じたことを書きます。

面白かったのは、公太とマリオのバトルだと思う。互いにやりあい、挑発しあい、どうだろう、結果は五分五分だっただろうか。お互いの持ち味を消しあっていた。サンフレは結局、公太の左サイドから効果的な攻撃の組み立ては出来なかった。
マリオは決して身体が大きいわけでもなく、凄いテクニックを持っているわけでもない。読みと切れ(一歩目のスピード)で勝負するタイプ。だから、公太へのパスをよく読んでカットしていた。これはお見事。後半からは、公太も彼へのパスを何本かカットしていた。この対戦、次回も楽しみです。
公太は昨年J2では面白いように左サイドを駆け上がり、何度も何度もチャンスを演出していた。でも、今年はそう通用していない。昨年以上にマークされているし、相手のレベルが上がっているのもある。さらには攻撃よりディフェンスに時間を割かされている面もあるだろう。J1後半戦の2ndステージ、ここからが公太の正念場だと思う。
かつてサンフレに在籍していたピーター(ハウストラ)を思わせるような、スピード感が全く無いドリブルで相手を抜き去り、綺麗にクロスを上げる。そんなプレーを期待しているょ。

驚いたのは、布陣。元気、茂木、盛田の3トップで来るとは、全くの予想外。 びっくりした。
前半は、正直言ってこの戦術が機能しているとは思えなかったし、お互いがお互いのスペースを消しあっているようにも見えた。後半に入ってからようやく慣れてきたのか、それともほぐれてきたのか、形になってきた。
元気はその名に負けず、諦めずにボールを追いかけていたし、盛田はポストの役目を充分にこなせることを示し始めていた(ラデリッジの執拗なマークには手を焼いていたようだけど)。茂木は何か吹っ切れたのか、今までの淡泊さがウソのように、粘り強く絡んでいたように思う。
茂木は、これではシュートはムリかなと思ったら、スルッと二人のDFを交わしてフリーになると、少し遠い位置から強引なシュートが決まった。この思いっきりの良さを今度からも生かして欲しいな。
盛田は一度シュートできずにカットしたボールがクリアされきれず、すぐに自分に返って来て、胸でトラップして足許に落として、DFを交わしてからループシュート。イイ感じ。FWで大切なのは、ゴールを決めること。特に途中でチームに加わった彼にとって、信頼を得るそれこそ『値千金』のゴールだったと思う。

それにしても気になったは、単調なリズム。中盤でカズ、イハンジェにボールを集めて、ワンタッチ、ツータッチで散らしていく。これはこれでいいんだけど、アクセントがまるでない。誰か自力のドリブルでタメを作れるようなプレーヤーはいないものかなぁ。単調なリズムは壊れやすいし、読まれやすい。ほんの少しでいいんだけど...。

駒野は前半でお休み、交代でコウジが入った。
この交代で少しリズムが変わるから不思議なものだ。森崎ツインズは、今のサンフレの看板だね。
2点リードしたところで、盛田→外池、茂木→大木の交代。この交代が悪いとは言わない。でも、折角若い田中をベンチに入れているのなら使って欲しかった。彼には次回に期待しよう。

さて、最後に。
対戦相手のことを心配する余裕はないのだけれど、この日のセレッソはちょっと危ない。小林新監督が就任して最初のゲームだったけれど、はっきり言ってあまり変わっていない。大丈夫か?
これで今シーズンサンフレには三連敗。1stは最下位。
この晩は大久保はお休みだった(駒野もコウジも出ていたのに!)、森島はそこそこのプレーを見せていた。でも、西澤にはまるで迫力がなかったし、惜しいチャンスを古橋(だったと思う)が二度オーバーヘッドキックで狙って潰した。オーバーヘッドが悪いとは言わないけれど、あそこはもっと確実で泥臭いシュートで一点取りに行くべきだったのでは?
柳本、上村はいいとこなし。特に柳本、往年のスピードはない。
控えでベンチを温めていた御給という若いFW。昨年、サテライトの練習試合を見たときに何ゴールか決められたFWだ。あの時以来注目しているものの、まだ開花していない。でも、みるべきものを持っている(と思う)。彼のプレーを見たかったなぁ。

今期はJ1は最下位のクラブが一つだけ入替戦をJ2の3位のクラブと闘うことになる。サンフレもうかうかしてられないけれど、セレッソはそれこそ『お尻に火がつている』状態。
ボクの近くにもセレッソサポが数人いる。別に彼らのためにとは言わないが、がんばって下さいね。
まぁ、その割にはサポーターは冷めているというか、この晩の長居、発表は5,500名ほどだったけど、ボクの印象では3,000人いたかどうか...。サポーターの熱い後押しがこのクラブには必要だと思う。

もちろん、サンフレッチェにも!

7月18日

久しぶりに現地ナマ観戦。
数字の結果だけ見れば“快勝”だ。実際、目の前で見せてくれた茂木の豪快なシュート、盛田の技有りゴールに酔った。
同時に行われたヴェルディ=マリノスはヴェルディが勝ったため、サンフレとマリノスは勝点7で並んだ。次節はヴェルディ戦。勝てばまず大丈夫。でも、マリノスはセレッソ相手だけに大量点で勝ってしまうかもしれないなぁ...。

そんな勝利にもかかわらず、後半の途中からボクの心は冷え切っていた。
セレッソDFの上村に対するサンフレサポからの心ない野次を耳にしたから。
それは、こんな場面。接触プレーの最中に額かどこかを切ってピッチサイドに出て治療を受けている彼に対して、そのケガや態度を揶揄するような野次が飛びだした。
あまりにも情けないその野次に、心ならずもカッとなってしまった。
「上村ガンバレ〜!」

前半から上村に対する、くだらない野次が出ていたのもボクの心に影響していたのだろう。

こんな意味のない野次を飛ばし、それを容認して迎合するようなサポーターたちと一緒になってサンフレを応援することが、自分自身情けなくなった。
これで、一気に心が冷えた。

細かいいきさつは知らない。
でも、彼は出ていきたくてサンフレを出たわけでもない。この日ゲームに出ていた柳本なんかとは違う。
ケンちゃんがいなかったら、今シーズンJ1でプレーしているサンフレはなかったかもしれない。ボクは今でも彼を“Heart of Hiroshima”だと思っている。
野次を叫んだサポーターも、きっと軽い気持ちで言ったのだと思う。
対戦相手のセレッソの選手に対して声援を送れと言っているのではない、ケガをして血を流している上村に対して、せめて敬意を表して暖かい拍手を送ることも出来ないのか。本当に情けない。

1stステージのゲーム終了後、ケンちゃんはサンフレサポーター席まで駆け寄ってくれていたというのに...。

次回のセレッソ戦でも同じようなことが繰り返されるようなら、ボクはサンフレサポを辞めてしまってもいい。
そう思いながら長居を後にした。

7月9日

2ndステージに向けて、クラブからの動きがあった。

まず、契約満了でサンパイオが退団(引退)。これは、昨年末からこの日が来ることを予想していたので仕方ない。サンちゃんのスピリッツが森崎ツインズやイハンジェ、その他の選手たちに受け継がれていくことを期待するばかり。
古くはバクスター、最近ではハシェックがヴィッセルで指揮をとったように、有能な指導者がJに戻ってくる意思があるのに、サンフレは指をくわえているだけということがないように期待したい。
サンパイオは日本に帰ってくるのかどうかはわからないけどね。その時は一番に手を挙げてもらいたい(監督でもコーチでも)。

そして、三名の退団者。
昨年レンタルでセレッソから来て、今年は正式に契約した眞中が、横浜FCにレンタルで移籍。そう言えば、最近ちっともゲームにでていなかった。昨年移籍してすぐは、サンフレにはいなかった「ゴール前で匂いをかぎつける」タイプのプレーヤーだった。もっとも、その後はそうでもなかったけれど。
ただ、伝聞だけど、プレーだけでなく、練習に取組む姿勢や、私生活など“これぞ、プロ”というものだったそうで、若手の良い見本になっていた。これは眞中だけではなく、今春入った小村もそうらしい。
横浜FCには、眞中選手の実兄も所属していて、兄弟同じクラブでプレーするのは初めてだとか、今後の活躍を期待しています。

また、昨年ガンバから期限付きで加入し、今年もその期限を延長した井川が、サンフレとの契約を解消し、ガンバに戻ることなくそのままグランパスへレンタルで移籍。
井川は昨年の活躍が目に焼き付いている。「こんな選手がサテライトに埋もれているのか...」 彼の加入がなければJ1復帰も危うかった。
が、今年は開幕当初の数試合に先発しては途中交代。じきに外池、吉田、小村の移籍組と吉弘の成長や駒野の復帰なども重なって、完全に出番を失っていましたね。ボクも時々思い出す程度になっていました。
昨年の功労者であることは間違いありませんが、新天地を求めての移籍ですね。ただ、本人は関大に籍を置いて休学していたはず、名古屋の方が近いとはいえ、それはどうするのでしょう? 井川についても今後の活躍を期待したいです。
ボク個人的には、J2のクラブの方が良かったのではないかと思ってしまいますけどね。

ここまで書いて、今年の2ndや天皇杯がどんな結果になるのかはわからないけれど、年末の更改はかなり厳しいものになるような気がします。
だって、ゲームに出ていない選手が結構いるもんね。
プロだから仕方ないとは言え、やっぱりトップチームでゲームに出て、ナンボなんですね。

で、去る人がいて、来る人もいる。
まず、ブラジルから。

少し前から未確認情報が流れていたけれど、その情報どおりベッド選手と契約。すでに広島に来ていて入団発表も済ませている。だから、練習にも合流しているハズ。
コンサドーレに昨年所属していたそうですが、残念ながら全く記憶にない。だからどんな期待を彼にしたらいいのか、さっぱりわからないけれど、1stで痛感した得点力の低さを(無さ?)を払拭してもらいたい。
ボク個人的には、かつてガンバから移籍してきた山口やこないだまでいた主税のように、ドリブルで突破できる、あるいは「こいつにボールが渡ったら何をするかわからん!」と相手に思われるようなプレーを期待したい。
「どけ、どけ! 俺がシュートする!」ってタイプの選手も今のサンフレにはいないよね。ちょっとでしゃばりぐらいでもいいから自己主張するプレーを、待ってるよ!
(全然、違うタイプのプレーヤーやったりして...)

盛田もレンタルで加入。彼はレッズのイメージが強かったし、そう言えばセレッソにも...、と思っていたらアルディージャからの移籍。
すごく、あいまいな記憶だけど、彼が駒大にいたときに、天皇杯の初戦を山口の維新記念公園で闘い、さんざん手を焼かされて辛くもVゴールで勝ったような気がする(と、言うことは、昨年の関学と同じ。何年後に関学出身の選手がサンフレに入るのかな?)。
そんな、記憶がふと頭をよぎった(気になって、ネットで検索したけど判らなかった)。
とにかく、彼の場合ヘッドに期待。服部、駒野から精度の高いクロスが入るので、彼のようなターゲットタイプのFWは存在価値があると思う。
最低、5点は期待しています。
(何か、赤いユニフォームが似合っているような気もするけど...)

下田がいて、五輪代表候補の林もいるのにまだGKが必要なのかと思ってしまうけれど、林が治療中の間はそのバックアップも不安だったのが事実。
上野については、正直言って全く知らないけれど、頑張ってもらいたい。
日ごろ、いや、ずっと思っていたんだけれど、前川、河野、下田、林とサンフレはこれまで、とてもいいGKに恵まれている。セービングやキャッチングなど“ゴールを守る”ことにかけては、それぞれ天才肌。でも、何故かキックが下手なことも共通している(なんでや?)。
特に前川、ほんまに、どこに飛んでいくかわからなかった。
GKのキックって、攻撃の第一歩だし、これが味方への良いパスとなるのか、それとも相手の攻撃の起点になってしまうのかは、全然違う。
上野選手には、キックの練習もしっかりして、この悪しき連鎖を断ち切ってもらいたい。

今週水曜(7/7)から北海道でキャンプ。羨ましい気もするなぁ。
17日はセレッソ戦。ここに勝てば、ナビスコカップ予選突破の可能性が残る。24日はヴェルディ戦。そして、8/8はPSMでトリニータ(尾道だったら行こうかな?)。
2ndへ向けての調整具合を期待しています。

まぁ、とにかく「点取って!」

7月4日

いつのまにか6月が終わり、7月になっている。
サンフレは何とかかんとか1stステージを闘い終えた。お疲れさまでした。
そして、2ndステージへ向け、クラブでは幾つかの動きがあった。

最終節はテレビ中継もあったようだけど、見逃してしまった(ソウルでもNHK-BSを見ることが出来る)。
先制したものの、追いつかれひっくり返されて2-4で敗戦。
負けたものの、飛車角抜きで、真剣勝負のジュビロと戦い、しかも先制出来たことは大きい。モチベーションが低いクラブと“消化試合”をしたのではなく、アントラーズ、マリノス、ジュビロとがっぷりのゲームを経験したことを2ndには生かして欲しい。そうしないと、これらのゲームが、サンフレにとっての消化試合だったことになる。

3勝6敗6分、勝点15、得失点差は-4、順位は13位。
この成績を“よくやった”と言うべきなのか、それとも“がっかり”と思うのかは微妙なところ。
J1復帰最初のシーズンとしては、「そこそこ」と評価しても良いのかもしれない。
少なくとも、J1で戦っていくだけの戦力はあることは証明出来た(ような気がする)。

3勝はセレッソ、ヴィッセル、レイソルからで、いずれもサンフレよりもチーム力が劣り、1stの順位も低迷していたクラブ。
負けたのは、ガンバ、ジェフ、トリニータ、アントラーズ、マリノス、ジュビロ。
ガンバ、ジェフ、トリニータとは位負け(くらいまけ)する相手ではなかったので、言葉は良くないけれど“取りこぼし”だった。この序盤戦を一つでもものに出来ていたら、もう少しだけマシなステージになっていたかもしれない。
そして、引き分け6ゲームが大きい。ここ一番で勝ちきれなかった、ここで12点も勝点を失っている。これはもったいない。
負けたゲームに一つ勝ち、分けたゲームの半分を勝っていたら、それだけで勝点を9積み上げられていたハズだから、勝点24になり、この数字は5位のアントラーズと並ぶ。ほんの少しのことで随分変わったはずなのに...。

1stの総得点は15点。15試合だったから、1試合につき1点だけ。これはリーグで下から二番目。
チアゴはPKの1ゴールだけだったし、欠場したゲームも多かった。大木はほとんどゲームに出ていない。これだったら、去年までいたマルセロの方がましだった?
それよりも、その他のFWについては何をしていたのか? ほとんど活躍出来ていないよ。ステージ中盤以降では、田村や外池が先発で起用されているようでは...。中山、松浦、茂木については、2ndステージには頑張ってもらいたい。
失点は19。これはリーグで上から四つ目。上村が抜けて心配していたけれど、リカルドを中心に小村、吉田、外池の移籍組みがきっちりと仕事をしていた。途中から駒野が復帰してきたのも大きいし、イハンジェ、サンパイオのダブルボランチが有効だった(そういえばこの1stステージで最も成長したのはイハンジェかもしれない、あんまり目立たないけれど昨年までのようにプレーに好不調波がなく、高いレベルで安定していた、まるで昔日の森保のようだった)。

7月はナビスコカップの2試合だけ。
17日は長居だから、このゲームは当然行く。

2ndステージは巻き返しを期待したい。もし、来年を“優勝を狙う”という位置付けが変わっていないのであったら、とにかくゲームに勝つことだ。
クラブもファンも全てのゲームに勝って貰いたいと思っている。でも、それは無理。ここというゲームをものにすることが必要。上位陣とは五分でも構わない。でも、1stステージのように、対等か格下のクラブから取りこぼしてはお話しにならない。
後は、リーグを闘う中でポイントとなるゲームが必ずある。そのゲームに必ず「勝つ」(引き分けではあかん)ことも大事。

とにかく、もうちょっと頑張って「よっしゃ、広島へ(応援に)行こう!」って気にさせてよね。

(次回は、2ndに向けての展望を書く“予定”です)

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