#018・玉之浦・たまのうら

ひときわ派手な一輪

(2004/Jan./21撮影)

長崎県五島列島にある玉之浦町に自生するヤブツバキ。
こんな花が自生しているというから、自然の力は恐ろしい。奥が深い。

おまけに、極めて強健。しかし、ツボミを多くは付けない。枝は延びるが、葉はそう密ではない。どちらかというとひょろっとした樹形になってしまう。
実はこれも岐阜で買った。その時は「玉之浦」のつもりで買ったんだけど、家に帰って付いているラベルを良く見ると「王の蒲」と書かれていた。お陰でずいぶん心配したんだけれど、翌年ちゃんと美しい花を咲かせてくれました。ほっとしました。「王の蒲」ってどんな花になるんだろうって少しは楽しみだったんですけどね。
買ってすぐに地植えして、今ではずいぶん大きくなりました。

見ての通り、立派な中輪の花。杓も締まってとても美しいですね。面白いのは、この花がとても「重い」ことなのです(それとも枝が細いのかな?)。
ツボミの間はそうではないのですが、咲き進むと枝がたわんで垂れ下がってしまいます。そう思って見ると花弁も肉厚ですよね。
ちょっと派手すぎるのですが、綺麗な一輪です。

そんなに稀少種ではないので、園芸店で普通に買えます。
また、挿し木、接ぎ木とも良好です。
(文:04/02/15、写真:04/01/21)

 

鮮赤 顕著な白覆輪 一重 中輪