#008・西湖・しーふー

華東の古都からやってきた

ひっそりと、でも、鮮やかに
(2003/Dec./02撮影)
これが、開く直前の姿。
この清楚で、締まった姿がお気に入りなのです。
(2003/Dec./13撮影)

よく中国へ行っていた(今や、すっかり「過去形」)。
なかでも上海の近くにある古都「杭州」はお気に入りの街です。

ある年末、冷たい雨にうたれながら、ホテルから歩き始めて雲隠寺まで歩いた。立ちこめるガスのなか、所々にボワっと浮かび上がるピンク色の塊。それが植生されていたこの「西湖」。どれだけ心を和ませてくれたことか。

初冬から春の終わりまで休まずに花を開き続ける。強健にして多花性。
雄しべに花粉が無いことなど、ワビスケの特性を持っている。日本の太郎冠者(有楽)にほどよく似ているけれど、花弁に縦に入るシワの具合がちょっと違うように思います。
ワビスケなので結実しないと思っていたのに、今年は2個稔りました。どんな花が咲くのか楽しみです(去年の実は、残念ながら発芽しなかった)。

咲き始めは、程良く胴が締まった猪口咲き、ただ咲き進むとどんどん開いていくのが残念ですね。鮮やかな桃。花が多くないこの時期にはうれしいですね。
(文:03/12/07、写真:03/12/02)

 

鮮桃 一重猪口咲 小輪 早咲き