12月の声を聞くのに、一向に寒くならない。天気は相変わらずスカッとせずうっとうしい日が続いているのだが、寒気は阪神間まで降りて来ていないようだ。 それでも、拙宅の庭の冬支度は進んでいる。サクラ、コブシ、カキなどはすでに葉を落とし、枝だけになっている。少しだけ、庭の空が大きくなったように思うのは「気のせい」だろうか。 今回ご紹介するのは「あやめ鳥」。数日前からツボミがふくらみ始めたのになかなか開かなかった。この週末は雨が続いたからなぁ。月曜の朝には僅かに先端がほころび始め、帰ってくると完全に開いていた。 目を奪われるような鮮やかな濃桃。黄色の杓が映える。それに花弁の先端が尖り、胴の締まった美しい姿。どことなく上品さが漂いますね。 いつかは地植えにして、もう少し多くの花を咲かせたいものです。（文・写真：03/12/02）

濃桃　一重ラッパ咲　中輪　早咲き