#004・片山宗旦・かたやまそうたん

しっとりとした早咲きの白

気がつかないままに咲いていた
(2003/Nov./01撮影)

この時期、住宅街を歩くのが好きだ。季候もいい。空気が乾いていて気持ちがいい。楽しみの一つに、ツバキの実の採集がある。
街を歩くと、意外とツバキやサザンカが植えられているのに気が付く。そして実が熟してはじけているのだ。この時期だと、その木がどんな花を咲かせるのかを確認できないのが残念だけどね。
先日、対馬の山を歩いてきた。対馬の山はツバキが多く自生していたが、あんまり結実していなかった。それでも何種類か採集できた。最短でも4年後と気の長い話しだけど、楽しみです。

さて、今回紹介する「片山宗旦」。

先日、阪神沿線の姫島駅そばの住宅街で植えられているこの木が白い花を付けていた。「ん? 拙宅にある片山宗旦はどうしたんだろう?」と家に帰ってから探してみると...。ちゃんと咲いていました。気が付かなかったなぁ。

少し肉厚の花弁に、杓は白。この杓は時間がたつとすぐ黒ずんでしまうのが惜しい。
手入れが行き届かないと、花にすぐ影響する。今年のこの「片山宗旦」は花が小さい。ツバキからの戒めだね。これからはちゃんと手入れをします。ごめんなさい。
(文:03/11/03、写真:03/11/01、※加茂本阿弥と勘違いしていました、訂正します)

 

純白 腕咲 小輪  秋咲き