#002・安芸小町・あきこまち

可憐な濃桃の花

今年はちょっと早いぞ「安芸小町」
(2003/Oct./05撮影)

もともと早咲きの品種なんだけど、今年は例年になく早々に花を開かせてくれました。
「安芸小町」は名前の通り広島で愛された名椿(めいちん)。
写真では、筒咲きのように見えるけど、もう少しすると花の先が開いて腕状になってしまいます。花の大きさが意外と大きく立派ですね。
実際の色はもう少し濃くて、濃桃と表現できそうです。杓(雄しべの先の花粉がつく部分のことです)がもう少し鮮明な黄色だったら珍重されたかもしれません。写真では花に斑が入っているように見えますが、これは光の加減でそうみえるだけで、単色です。
樹勢はなかなか強健で、そんなに手間はかかりません。葉が大きく美しいのも特長でしょうか。まれに結実します。

奥の方に植えてあるので、毎年ひっそりと咲いては散っていく。おしとやかな花です。
例に漏れずチャドクガにずいぶん喰われてしまい、葉をだいぶ失ってしまいました。
今年のような残暑の厳しかった年は、早咲きの開花が遅れるのかと思ったら、しっかりツボミが膨らみ、自然の偉大さを感じます。(03/10/04、03/10/05改訂・写真差替)

 

濃桃 腕咲き 中輪 筒蕊 早咲き