「シュウシュウの季節」

「文革」の影には「悲劇」ばっかり


  

こんにちは、いよいよ1999年もあと数日ですね。みなさんお元気ですか?この週末も寒かったですね。
私は土曜日は篠山市にある「弥十郎ケ岳(715m)」を征服してきました。先週の寒波の名残が残雪となって北側の斜面に沢山残っており、落ち葉サクサク、残雪サクサクととっても楽しい山行でした。午後からは映画、そして鶴橋で韓国料理。
日曜は競馬とサッカー観戦(長居)とほんまに忙しいなぁ。有馬記念はさっぱりでしたが、サンフレは気持ちのいい圧勝。これで、元日は東京に行こうかどうか悩んでしまいます。

さて、今回は前回の予告通り「シュウシュウの季節」。アメ村のパラダイスシネマ。ここにも今年は何回もお世話になりました。先週の封切りだったので、30名程度の入り。若い女性が多かったですが、割とバラエティに富んだ客層でした。こちらは、私と井上さんでさながら「ミニ・偽・鑑賞会」でした。

しかし、悲しくて、重い映画でした。文化大革命(略して「文革」)って一体何だったのでしょうね。
若く美しい少女が文革の大きな潮流に巻き込まれて、四川省の山奥の草原にある馬飼いのテントへ「下放」され「帰りたい、故郷の成都に帰りたい」という思いからどんどん自分を見失って、最後には命をも失うという物語です。あまりにも悲しい映画なので、詳しくは書けません。ごめんなさい。

ちょっと難しいとは思うんだけど、どうしてシュウシュウのような悲劇を出してしまったのか、理由や責任はどこにあったのか、そのへんをもう少し掘り下げないといけないと思います。でも、この映画自身が、文革に対する強烈な批判メッセージなのかもしれません。それに帰ってからプログラムを読むとこの作品、中国や台湾の作品ではなくアメリカの制作ということ。このあたりに中国の病巣(?)の深さが伺われます。
主演の少女を演じた女の子もよかってんけど、やっぱり「老金(ラオジン)」役のロプサンという俳優が良かった。寡黙な老金を見事に演じていました。

主題歌は斎豫(チー・イー)という台湾のシンガーが歌っていました。今度、CDを買おうかな。

この日観た予告編にはあんまりピンと来た作品はなかったので、次回は2月頃に公開予定の韓国映画「シュリ」にします。主演は「8月のクリスマス」のハン・ソッキュウです。少し話題になった、北朝鮮のスパイものの映画です。


ということで、今年も何本か映画を観ましたが、「輝く、第1回・偽ジェルソミーナ通信大賞」は…。

「八月のクリスマス」に決定。
受賞理由は、やっぱりシム・ウナがかわいかったからかな。それにストーリーも良かったし、地味ながらも心に滲み入るいい作品でしたよね(今度、韓国へ行ったときに、この作品のロケ地に行こうと思っています)。まだ観ていない人はチャンスがあれば是非ご覧下さい。
そして、「輝く、第1回・偽ジェルソミーナ通信・行ってみたい都市大賞」は、「運動靴と赤い金魚」のテヘランです。教会で、あの角砂糖をたっぷり入れたチャイを飲んでみたいな。やっぱり、いまはビザが要るんだろうなぁ。成田から北京経由でテヘラン行きの便がありました。
ついでに「男優賞」は「運動靴と赤い金魚」のアリ少年。この少年の名前は知らないけど、何ともいえないいい表情しているんですよ。「女優賞」は「バッファロー66」のクリスティーナ・リッチ。シム・ウナとか小田エリカとか「スパイシーラブスープ」の高校生の女の子とか印象に残る女優さんはたくさんいたんだけど、映画での存在感ではこの人が一番でしょう。最初は「少し足りないのかなぁ」なんて思ってんけど、ほんといい味出してました。まぁ、こんなところでいいんじゃないでしょうか。

じゃ、来年もたくさん映画を観ましょう。

新年快楽!

おしまい。