「アムス→シベリア」

騙し、騙され、最後に笑うのは誰?


  

今回は「アムス→シベリア」98年オランダ。梅田のシネマアルゴ。平日の最終回ということもあってか、16名の満員御礼。この映画館、以外と見やすい。

オハナシは、「アムステルダムの朝は早い」と毎朝マグカップになみなみと注がれたインスタントコーヒーを飲み干す(ちょっと、古いか)、若い男二人の部屋に、ララというシベリア生まれの女性が転がり込んでくるのね。このララを巡って、アタマの回転が速くて、要領のいいヒューゴ(ヴェルディにいたラモスにとても似ているんだナ)と純真で気だてはいいけどドジなゴーフの仲のいい人間関係にビミョーにひびが入りはじめるのね。
この二人組は、世界からアムステルダムにやって来たバックパッカーの女の子たちと仲良くなって、カラダとお金をチョーダイしたうえに、彼女たちのパスポートの写真のページを破ってコレクションしているサイテー野郎。
三人の生活は長くは続かないんだけど、三人で、「騙し、騙され、最後に笑うのは誰?」てな感じで、結果はいかに?

いろんなことがあって、若者は成長していくのね。犯罪スレスレ(いや、犯罪そのものか)なのにアッケラカンとやってのけて、悩みもなくて、なんか羨ましいなぁ、と思ったおっちゃんでした。 それにしても、二人が女の子に話しかけるのは、みんな英語。女の子も英語で答える。やっぱり、英語って世界へのパスポートなのね。今から、勉強しよう!っと。

ララ役の、どうにもつかみ所のないネコのような女の子がなかなかgoodでした。(ちなみに、この映画にはコーヒーを飲むシーンはありませんので、念のため)

おしまい。