ミラクル7号/CJ7/長江7號

ウケるかどうかは、紙一重



  

まぁ、かなり極端な設定。
極貧のお父さん、息子にだけは出来ることをしてやりたいと、ムリにムリを重ねて私立の小学校へ通わせている。
そんな、父と子の物語りなんだけど、出てくる人たちがまぁかなり極端。これでどうなるのか...、と心配していたところに、謎の不思議物体が現れて...。
奇想天外なハチャメチャコメディなんだけど、どうもこの極端な設定のせいか、どうもノレない。それが正直な感想かな。
チャウシンチー一家の極端な貧乏ぶりは凄い。ここには担任の先生はおろか友達もちょっと呼べない。
対照的に、息子が通う学校の同級生たちはみなさん凄い。その度を超しての凄さに、これでは揶揄する気も起こらない。これが恐らく中国の都会での現実なんだろうなぁ...。

そんなことはともかく、この映画の主役はチャウシンチーの息子デッキーとナナちゃん(このナナちゃんがかわいく見えるのか、そう見えないかで、この映画に対する評価は変わってしまうような気がします)。
何故か中国のと在る都会の真ん中にあるゴミ収集所に、どこか宇宙の彼方からやって来たナナちゃん。果たして役立たずなのか、それとも中国のドラえもんなのか...。いろんな表情をするナナちゃんはなかなかかわいいね(前売券のおまけでもらったのはウンチだったけど...)。

難しいことは抜きにして、気楽に見て楽しめばいいのではないでしょうか。
学校でも、マドンナ先生とへんてこな体育の教師、巨大な女の子にいじめっ子の金持ちと多士済々。建築現場の監督さんもいい人だったねぇ...。この映画を観て「盗みをするな、嘘をつくな、正直に生きろ、努力しろ...」と一人でも多くの人が肝に銘じてくれたらいいんだけど...。
ナナちゃんを主役に続編でも作ったらどうですか!

再見!