6年目の浮気

恋も時の前には無力



  

そういえば、2008年の2月にソウルへ遊びに行ったとき、これでもかって感じにこの映画のポスターがドカンっと街中に掲示されていたなぁ...。でも、公開には間に合わなかったんだけど、それから半年もしないうちに、こうして日本語の字幕付きで拝見できるんだから、考えてみたら凄いこと!

しかし、キムハヌルとユンゲサンが出演しているとは云え、ソツが無いとも云えるけど、なんとも締まらないお話し。
ただ、結末をはっきり描ききらずに、余韻を持たせたところがミソかな?

何年も付き合っていて、誰もが認める公認カップル。アパートも隣部屋同士。結婚してしまうよりもこんな関係の方が、気楽でいいのかもしれないなぁ。そんなこんなでこの二人を巡る恋の騒動。ただし、お互いにいい歳だから、まぁ子供のように惚れた腫れたではないけどね...。
でも、ふと考える。どろどろとした愛憎ではなく、どちらかというと軽いタッチのお話しなんだから、もう少し美しく甘いエピソードを披露して欲しかった。「6年も付き合ってたらこんなもんよね...」という言動ばかりだと、なんだか映画館に足を運ぶ意味がないよね。自分たちと等身大ではなく、届きそうだけどやっぱり届かないという世界を見せて欲しいな(せっかく美男美女が出てるんだから...)。
それとも、少しうがった考えだけど、韓国でも学生とかはそんなに元気やパワーがないのかな(それにお金も)。敢えて30手前の人たちを主役にすることで、このあたりの購買層を狙ったのでしょうか?

まぁ、それはともかく、一度歯車がかみ合わなくなってしまうと、どんどんリズムが崩れていく。
キムハヌルが実家に帰ると、そこが卓球場(だったかな?)なのには、ちょっと笑ってしまう。
お互いに遠慮がないということと、相手に対する思いやりや気遣いを持たないということは、全く別のことなんですねぇ、きっと。これらから結婚を考えているカップルには反面教師としてオススメだったりして!

あんまり何も期待しないでご覧になると、意外といいお話しなのかもしれません。だけど、期待を大きくするとそれは裏切られてしまうかもしれませんょ。
キムハヌルの浮気(?)相手役のイラストレーター(シンソンノク)はなかなか味があるような気がします。関係ないけどボクもあんな事務所で、仕事を選んで仕事してみたいです(ムリだけど)。
そろそろ、キムハヌルもこういうお嬢さん役もおしまいかな、そんな思いを強くしてしまったな。

おしまい