ひまわり

まるで...



  

東映のヤクザ映画を観ているような、そんなお話し。

キムレウォンが主人公。だけど、残念ながらやっぱり鶴田浩二や高倉健ではない。
この人、今までは“スマートでいい人”みたいな役が多かったけれど、今回はちょっと違う。

ある事件で刑務所に行っていたテシク(キムレウォン)は、刑期を終え街に戻ってくる。戻る場所など無いのだが、彼が向かうのは「ひまわり」という名前の食堂だった...。
静かに暮らしたいテシクを誰も放っておいてはくれない。

キムレウォンの少し足りないようにも見える(?)甘いマスクと、テシクの背中に入れられた彫り物とのギャップがなんともいえない。
街の顔役(?)を演じるキムビョンオクは「無防備都市/Open City」でもマヌケなボスを演じていた印象に残る俳優さんで、このところ続けざまにいろんなところで顔を見るようになったような気がします。
「ひまわり」のお母さんはキムヘスクは、TVドラマを中心に、この世代のお母さん役には欠かせない存在ですよね。

ただ、お話しとしてはもうひとつと言わざるを得ないかな。
キムレウォンが主役でなければ、制作もされなかっただろうし、日本での上映も無かったのではないでしょうか。「福岡アジア映画祭」の前に天神で拝見しました。

あんにょん