ジャンプ!ボーイズ

元気をもらえる



  

この映画、2005年に「アジアフォーカス・福岡映画祭」で上映されています。
ボクはこの映画のポスターを見ただけで、観ようと決めていたのに、例によって「あわわ」と言っている間にテアトルでの上映は終わってしまった(このところ、何故かテアトルへは足が向かないんだなぁ...)。

今回の「にしのみやアジア映画祭」、二日目は「力道山」「胡同(フートン)のひまわり」「ジャンプ!ボーイズ」とボクが観逃していた三本が続けて上映される。母が入院している病院へ行かなければいけないので、泣く泣く「胡同(フートン)のひまわり」は次回にする(次回のチャンスがあればだけど)。
「力道山」に比べると「ジャンプ!ボーイズ」は1/3以下のお客さんだったけれど、決して1/3の面白さだったわけではない。

ポスターを見かけただけで、どんなお話しかは知らなかった(まぁ、想像は出来るけどね)。でも、ここでどんなお話しなのかを紹介しても仕方がない。ストーリーが展開されるのではなく、子供たちが体操競技にチャレンジしていく姿を追っていく。

このドキュメンタリーのいいところは、どういうところか。それは、公正小学校の体育館で頑張っている子供たちが他の小学生と比べてどうなのかが最後まで一切明示されないところだと思う。競い合うのはあくまでもこの体育館の中でだけ。子供たちはその輪の中で競い合う。極めて限定された中で、競争とも言えない中で練習するのは凄いことだな。だからかどうかはわからないけど、全国制覇とか金メダルとか妙な気合が入っていなくて、自然とノビノビやってる。大会の結果は後から付いてくるものだというスタンスがいいと思った。その割には、毎回試技をしては、順番どおりにおやつのお菓子が選べるのには、思わず微笑んでしまったけどね。
面白いのは、練習している格好。これが日本であれば、必ずお揃いの練習着でやってるんだろうけれど、バラバラの普段着で練習してる。

オリンピックや世界選手権で、体操競技は日本も中国も頑張っている。この子供たちがピークを迎えるのは10年後くらいだから、その時には中華民国(or台北)の少年たちがメダルを争っているかもしれない。

観ても観なくてもいいけど、間違えなく元気をもらえる。
それは間違いないので、疲れた時にご覧になるには最適かもしれません。

おしまい。