とかげの可愛い嘘 |
かわいいウソは、悲しいウソだったのね |
「う〜ん。こんなお話しだったのね」 御伽噺をおとぎばなしのままにしないで、大人の世界にまであてはめてしまった、ちびっとムリがあるお話しになってしまった。 この映画のことを耳にしたり目にしたりしていたのはずいぶん以前のことで、その際も映画やストーリーのことよりも“実際のカップルが、映画でも恋人役を演じている”という話題のみが集中していたような...。だから、実際にどんなお話しなのかは全くしらないまま、元日の昼下がりにのこのこと心斎橋まで出かけて行ってしまった...(もう随分と前にソウルでDVDは買っていたのに、例によって封は切らないまま...)。
凄い言い方をしてしまえば、この映画を普段あまり映画やTVドラマを観ない方がご覧になると、ググッとハートを掴まれるかもしれない。でも、様々なドラマに慣れてしまっている(感性が鈍っている?)方の場合は、ひょっとしたら“食傷気味”のネタだったかもしれない。
お話しは、どこか謎めいた妙な感じで、まさにおとぎばなし。
あらすじを追うだけでは、面白くともなんともないんだけど、心にフックを打つちょこっとした仕掛けが随所にちりばめてあり、それなりに楽しめて、またうっとり出来るような仕掛けになっています。だから、この映画がご覧になった方によっては“心に残る作品”の上位にランクされても不思議でもなんでもない。 いい年をしたおっさんが一人で映画館で観るのはとんでもないことで、仲の良いカップルが寒い冬の夜に肩寄せ合いながらソファに座ってDVDで観るのがいいのに決まっています。もっとも、現時点ではDVDもビデオもまだ出てないか、どこかで探せばスクリーンで再映されることもあるでしょう。 アンニョン! |