精装追女仔2004/インファナルアンフェア 無間笑

大真面目にこんな作品を撮ってしまうなんて...



  

インファナルアフェア三部作を観たときは興奮してしまい、もう一度スクリーンで続けて観たいと思った。
そう思った人も少なくなかったようで、関西でも数件の映画館で三部作一挙上映を組んでくれたのに、なぜか尻込みしてしまい、結局いまだにもう一度スクリーンで観ていない(あかんなぁ、でも、まだチャンスはあるかな?)。
日本では三作目の公開がまだ始まる前だったか「香港ではインファナルアフェアのパロディ版があんねんで」とごく一部の方々から情報が耳に届いた。そうこうするうちに「香港で買(こう)てきたから」と拙宅にVCDが届けられました。ディープ佐野(仮名)さん、ありがとうございました!
例によってなかなか見るチャンスがなかったんだけれど、お正月にようやく拝見しました。しかし、ボクは新しく購入したDVDプレーヤーの操作にイマイチ慣れていなくて、なんと普通話に吹き返られている音声でしか見られませんでした、だめだねぇ。しかも、途中まで気が付かなくて、エリック・ツァンが出てきて初めてその事実がわかった。そんなこと、チャップマン・トゥの声を聞いた時点や、広東語とちゃうなと思った時点で気付けよな!

正直に言って、期待していたほど面白くはなかった。その理由は大きく分けて三つあると思う。
一つ目は字幕がなかったので、ギャグがあんまり聞き取れなかった(広東語も普通話もほとんど駄目やからなぁ...とほほ)。二つ目は、三部作を観てから時間の経過が大きいから、モトネタの方を忘れてしまっている部分があったこと。そして、最も大きいと思われる三つ目は、たった一人で見ていたから。
やっぱり、こんなパロディの作品は、少々言葉がわからなくたって、ノリがいい香港人たちで一杯の映画館で観るのに限る。ギャグや面白さが言葉の上で理解できなくたって、周囲の反応から自然にわかってくるもんだ。つくづく映画って見るときの環境が大切やねんなと思いました。ぽつんと一人で見る作品やないよね、これは。(もちろん、この作品を見てからこのテキストを起こすまでの間に大きな時間が流れているのも原因のひとつです、ごめんなさい。)

ボクが真剣にストーリーを追いかけていなかったということもあるけれど、三部作をご覧になられた方なら全く問題ありません。ただ、面白いと感じるかどうかは全く別問題かな。
途中「アタック・ナンバー・ハーフ」のパロディが入っていたけれど、ひょっとしたらボクには理解できなかっただけで、もっともっと他の映画のパロディシーンも入っていたのかもしれません。
なんにせよ、大御所のエリック・ツァンがこんな作品に出演して大真面目に演じるのですから、懐が深いと申しましょうか、サービス精神旺盛と申しましょうか...。

日本では劇場での公開はありませんでしたが、ビデオスルー(今では「DVDスルー」って言うのかな?)されており、昨年(05年)の5月に発売(レンタルも?)されています。もちろん、こちらにはちゃんと日本語字幕が付いています。

おゝ、忘れるところだったけど、ショーン・ユーもちゃんと出ているところもご愛嬌です。はい。

おしまい。