五月の恋

これも青春。台北へ行きたい!



  

「明日は何をしようかな〜」と思いながらぴあをぱらぱらめくっていると、台湾の「五月の恋」が地味にガーデンでモーニングのみの上映中。モーニングだけの公開だと、土日しか行けない。幸い長期放牧中だから時間はある。早速、梅田行きの電車に乗り込みました。

この映画のほぼ全てはシュアンことリウイーフェイ(劉亦菲)の可愛さにつきる。
なんと表現したらいいのだろう。まるで、スクリーンにぱっと花が咲いたような、かな。彼女が画面に姿を現すだけで、嬉しくなってしまう!

お話しは、なかなか込み入っている。
人気バンド「メイデイ/五月天」のギタリストの弟・アレイ(チェンボーリン)。ある日、チャットの相手から「五月の雪って知ってる?」と尋ねられる。このチャットでアレイは「五月天のヴォーカル、アシンだ」と返信してしまう...。
このメイルを受け取ったのは遠くハルピンで京劇を学んでいるシュアン。彼女は、5月に公演旅行で台北へ行くことになっていた...。

一番好きなシーンは、ハルピンの学校で、シュアンたちが廊下を歩いていくところ。騒いでいると、教室の扉が開き、先生が顔を出す。彼女たちは急に黙ってしまう、廊下をもう少し進むと、開いたドアの隙間から演技の指導を受ける生徒の姿が...。静かであまり意味もないシーンなんだけど、なんだかボクの心に染み入ってきました。

台北にはもう随分行っていない。
この映画を観ていると、行きたくなってきた。
大阪だってここ数年で劇的に変化している。台北や台中だってずいぶんと変わっているだろうな。台湾版の新幹線だってもうすぐ開通する。すると、映画の中に出てくるようなのんびりとした汽車の旅はもう経験できないかもしれない。

激しさがない。ゆったりとした時間がが流れ、優しさに包まれる。まるで、熱湯を注がれた茶葉がゆっくり開いていくように、ゆっくりゆっくりボクの心もほぐされていく。

シュアンとアレイが歩いた三義の街や鉄橋を歩いてみたいな。五月の雪と呼ばれる花も見てみたい。 雪に閉ざされた厳寒のハルピンも...。

傑作とか佳作ではないかもしれない。でも、罪の無いほんわかとしたお話しを楽しむ、そんな時間も必要かもしれませんね。
リウイーフェイの次回作は何かな? 楽しみです。

おしまい。