連理の枝

キャスティング?脚本? 手堅くまとまりすぎ



  

どっか〜んと大々的にプロモーションをして、拡大公開される韓国映画。今回はチェジウの主演作。
その割には、もう一つ盛り上がりに欠け、なんだか尻すぼみで上映終了しちゃいましたね。
「デイジー」も興行成績はパッとしないみたいだし。出演者のネームバリューだけでなんでもかんでも公開するのは考え直した方がいいかもしれませんね。

この「連理の枝」。もし、何かの映画祭でさほど期待もせずに拝見したら“いかにも韓国映画らしいお話しで悪くはないけれど、劇場公開はどうでしょう”という感想を持っていたかもしれない。そして、実はそのような作品なんでしょう、きっと。

単純に受け取ったまま考えれば、切なくて美しいラブストーリー。舞台の設定も悪くないし、いろんな小道具も効果的に使われている。
が、最も大事なことはへウォンを演じるにはチェジウはちょっと年を喰ってしまっているということでしょう。ここには20代半ばくらいの女優さんを起用すべきではなかったかな。
キャスティングの失敗なのか、それとも脚本の失敗なのか...。

脇がいい。
ミンス(チョハンソン)の先輩役のギョンミン(チェソングク)、どこかで観たはずなのに思い出せないくて頭をひねっていたら思い出した。「セックス イズ ゼロ/色即是空」でイムチャンジョンが入る超力研究会の会長だった人だ!
主治医を演じるソンヒョンジュはドラマ「バラ色の人生」にも出ているし、映画でもちょくちょく顔を出してますね。看護士の婦長さん(今でもこの表現でいいのかな?)は「プライベートレッスン/青い体験」で先生の役をしていたチンヒギョンでした。チェジウの友人のスジン(ソヨンヒ)も時々見かけますね。

そんな脇に固められながら、盛り上がりに欠けつつお話しは進んでいくんだけど、ちょっとしたクライマックスに意外な展開が用意されている。それもこれも難病ものの定石どおり。
もし、これがもう少し若い二人だったら、もっともっと盛り上がったかもしれない...。
ただ、決して面白くないお話しではなく、こちらが勝手に大きな期待(?)をかけていただけのことで、そこそこの水準には達していた作品だと思います。素直な心でこの映画をご覧になれば、落涙してしまう方も少なくはないと思います。はい。そう言う意味では、まずまずのオススメかもしれないなぁ。

韓国の映画の中に、BMWやベンツと共にセレブにご用達のクルマとしてレクサスが登場することが多くなって、ちびっと驚きますね(日本でも、リムジンバスとしてデウ製のバスを見かけるようになってきたけどね)。

あんにょん!