天国からのメッセージ/幽霊が住む

スーパーはディスカウントしないと



  

チャスンウォンは嫌味がなくて、安定したお芝居を見せてくれる。一度はシリアスな役どころ演じている姿を見てみたいような気もします(そうか「リベラメ」ではシリアスな役立ったか...)。

何とも面白い設定。舞台は造船所もあるし、海も近いから馬山かなぁ。海に面した高台に建つ一戸建ての住宅を破格の値段で購入したのが、ピルギ(チャスンウォン)。昼間は造船所で技師として働き、夜は代行運転もしている。そこまでして家を買ったのはには訳がある。ピルギは物心ついた頃からずっと借家暮らし、その悲哀が身に滲みていた、しかも父親の遺言は「自分の家を買え...」だった。 が、ビルギがようやく手に入れた家は...。

びっくりしたのが、幽霊(?)を演じているチャンソヒのかわいさ。う〜。こんな美人の幽霊が住み付いているなら、ボクもこの家に住んでみたいな。
幽霊は出てくるけど、怖くはない。心がほっとするようなコメディですね。作りも丁寧。

もちろん、こんなことはあるわけはないのだろうけれど「ちょっとくらい信じてみてもイイじゃない」そんな気になる。
ビルギの幼少時代を回想するシーンもそうだし、海兵隊の同期たちが家に来て帰ってしまうエピソードも微笑ましい。祈祷師や僧侶(このお坊さんも爆笑もの!)まで繰り出して、とうとう、最初はチラッと顔を出すだけなのかと思っていたチャン班長(チャンハンソン)の活躍で原因が解明される。なんだか妙に人間臭いところに、地上げ屋(チンユヨン)が登場して、お話しをかき回す。
そうか、こんなふうにお話しを持っていったら、皆が知らず知らずのうちにビルギのファンになってしまうんだな...。そんなお手本にできそうな脚本です。ちょっと褒めすぎかな?

幽霊の旦那さんにはチャンヒョンソン、調子がいい不動産屋にキムウンス、生涯借家暮らしだったお父さんをユンムンシクなどが出ていて、なかなか豪華。
ビルギが家でTVを付けたら放送されていたのが「アタック・ザ・ガス・ステーション!」(調べてみるとこれもキムサンジン監督の作品なんや!)、すると「韓国の丹波哲郎(とボクが勝手に呼んでいる)」パクヨンギュがするすると画面から出てきて...。

まぁ、必見ではないかもしれませんが、雨が降る夕方に時間を持て余していたら、ビデオかDVDでご覧になっても楽しめる作品かもしれませんね。
チャスンウォンの次回作は「国境の南側」という作品。楽しみです。

あんにょん。