回し蹴り/Spin Kick

ドンワンはいいよ!


  

お話しそのものは単純で簡単。
今やオリンピック種目にもなっている韓国のテコンドー。一応、韓国の国技だったような気がします(要確認)。
ある高校のテコンドー部が優勝するまでの血と汗のスポコン物語です。この映画の注目点は、最近日本にもやって来た韓国のイケメン6人組「神話・shinhwa」のメンバーの一人であるキムドンワンが主演していることですね。まぁ、早い話しが桜木健一主演の「柔道一直線」の韓国版ですね(これで年がばればれ)。

「神話」には浅からぬ縁があって、もう数年前から知っている。もちろん交流があるとかではなく、ボクが一方的に知っているだけなんだけど...。
一時は5人で活動していたこともあったけど、今は元通り6人。ボクが見分けが付くのはこのドンワンとエリックとヘソンぐらいかな。今まで韓国でもそう注目されていなかったエリックがこの半年ほどは凄い人気! ちょっと不思議な気もします。ボクが気に入っているのは断然ドンワン。もう少し背が高かったらなぁ。

さて、このドンワンが高校生の役をするので、ちょっと違和感があるけれど、他の同級生もほぼ塔が立っているのでそう気にもならないか。
かつてはテコンドーの名門校だった萬世高校、何度も大会で優勝している。部室の道場にはその栄光の足跡が残されているが、今は見る影もない。校長は部の強化の為に実績のあるコーチを招聘するのだが、そのコーチからも見捨てられてしまう始末だ。
また、悪いことに部員達が乗り合わせたバスの中で、同じ高校のワルに殴り倒されてしまい、負傷してしまう。目の前に迫った大会は棄権せざるをえないのか...。

そんな逆境をしぶとくはねつけるのが、こういうお話しの面白さなんでしょうね。
元々の部員で何とか試合に出られるのが二人。主将はまぁまぁだけどもう一人は全くお話にならない実力の持ち主(チョン・ジェヒョン)。そこで校長は乱闘を起こしたワルどもに提案をする。もし、大会に出て優勝したら退学処分を取り消すと...。この校長がキムカブスだから、なんだかおかしい(「KT」とか「箪笥」に出てましたね)。
そして、コーチの後釜に今は街で細々と道場を開いているOBに依頼する。また、このコーチのダメダメぶりがいいですね。このコーチ「ブルー(邦題:SSU)」でシンヒョンジュンの友人でありライバルである役を演じていた人ではないかな。

ワルどもがどんな活躍をするのか、そしてどう成長するのかは、映画を観てのお楽しみってところでしょうか。詳しい紹介はここではしません。
もう一つの見所は「クラシック/ラブレター」で代議士の息子テス役で出ていたイギウがワルの中の一人で出ています。相変わらずのピントが少しずれたおとぼけぶりで、いい味出しているなぁ。
紅一点で出てくる校長の娘(?)の高校生がな、どうも...。もう少しパッとした人はいなかったのでしょうか?
テコンドーのルールなんて知らなくても大丈夫。笑いもふんだんに入いり、面白い青春映画に仕上がっています。もちろん、言葉の壁があって全部理解できたわけではありません。

日本での公開はどうでしょう?
このまま「神話」が大ブレイクすれば、イビョンホンの「甘い生活」の前座ぐらいにはかかるかもしれません(この「甘い生活」にはエリックがちびっと出演するそうですから)。でも、望み薄かな。正直なところ。
でも、このドンワン。アイドル出身とは思えない演技力で、今後は俳優としても充分やっていけると思います。はい。

次回も自宅で見たDVDの作品。「下流人生」を紹介させてください。

おしまい。