英語完全征服/Please Teach me English

エルヴィスとキャンディの恋の行方は?


  

買う前は「スクリーンで観るチャンスもなさそうだし、日本で買うよりもうんと安いから買っとくか」と思うんだけど、溜まっていくばっかりで、なかなかパソコンにセットされることも無い(っちゅうか、封も切られずに並んでいるだけ)、トホホ...。
と云うわけでこのお正月休みに拝見したのは、そーさんが昨年の夏ごろにソウルで買ってきた「英語完全征服」。これはDVDではなくVCD。VCDだと市内では高くても1タイトルが500円程度で売られている。新作でなければ、3作で10,000ウォンほどのことも珍しくないので、かなり安い。今回このVCDを見て、パソコンの画面で見るのなら「これで充分」だと思いました。VCDの欠点は字幕の選択が出来ないことでしょうか。でも、これはソウルの劇場で観ても同じことだからね。もう一つは、独りで淋しく見ることでしょうか。映画が進んで、劇場ならここで沸くな、というシーンに差し掛かっても「シーン」としている(当たり前だけど)。それが、独りだとおかしくともなんともない、これってかなり淋しいです。VCDのいいところは“リージョン・コード”がないことですね。どのプレーヤーでも問題なく再生できるところが利点ですね。
数あるタイトルの中から、どうしてこの「英語完全征服」を選んだのか、それはこの作品が春に日本で公開されるからですね。せっかくソフトを持っているなら、一足先に観なくっちゃ。まぁ、きっとスクリーンでも字幕付きを観るのでしょうけどね。それに、ボクの語学力でも何とかなりそうだという判定もあったしね。

日本での動因が100万人を突破したという「僕の彼女を紹介します」で、チョンジヒョンの相手役を務めていたチャンヒョク。そして、なかなかチャーミングなイナヨンの二人が主演。なかなか良く出来たラブ・コメディです。ノリとしてはチャンナラの「オー!ハッピーデイ」を少し大人しくしたような、そんな感じですね。最後にはしっかりオチも着きます。

ヨンジュ(イナヨン)は冴えない公務員。出張所の窓口で毎日だらだら仕事をしている。そんな窓口にいきなり大声で英語をわめく外国人がやって来た! その時はなんとか時間切れで切り抜けたものの、宴会の席でチャミスルの空き瓶の口が指したのは...。
そんなこんなでヨンジュは英会話学校へ通うことになる。願書(申込書?)の提出のときから漫画のようなひと悶着(入学理由が最高です!)。それからテレビゲームのようなレベル判定試験があり、彼女は予想通り最低レベルの教室に配属されることに。
そのクラスに待っていたのが、お調子者で女に目がないムンス(チャンヒョク)。普段は控えめで大人しいヨンジュだけど、次第にムンスに惹かれていく...。

クラスのメンツはそうでもないけれど、講師のキャッシーさんはなかなかかわいいね。それに意外な場所から出現するムンスのお母さん(この方もいろんなところで拝見する方ですね)が、いい味を出しています。イナヨンの職場の所長さん(?)は、先日観た「幸せは成績順じゃないでしょう」でイミヨンの担任をしていた方ですね。

まぁ、さまざまな紆余曲折を経て、エルヴィスとキャンディの英語が上達したかどうかは別にして、二人の恋の行方は???

事前に思っていたよりも単純に面白い映画でした。これなら、日本でもそこそこのヒットが見込めるのではないでしょうか? いわゆる韓流の渦中にいる俳優さんが出ているわけでもないし、内容からも10代前半から20代までの若い層に受けそうな感じですね。逆に熟年層にはしんどい映画かな。
チャンスがあれば是非スクリーンでご覧下さい。まずまずのオススメだと言えます。“陽春に公開”だそうですから、4月から6月までに公開されるのではないでしょうか?

チャンヒョクも惜しいことをしましたね、せっかく日本でも知名度が上がったのに...。今頃は雪中訓練でも受けているのでしょうか?

おしまい。