千年湖

SFがかった時代劇はどうも苦手です



  

シネマスコーレでの3戦目。
ここは事前に地図で見ていたのでお邪魔できたけれど、知らなかったら、ここに映画館があるとは思えない。しかも、名古屋駅の南側がこんなに庶民的な地区だとは存じませんでした。う〜ん勉強になるなぁ。
ここは座席数も少ないし、スクリーンもかなり狭い(まぁ、それは仕方ないね)。でも、お客さんと映画館の距離が微妙に近い映画館のようなので、雰囲気は悪くない(ようです)。いつまでも頑張っていただきたいです。スタンプが三つも溜まっているので、いつかチャンスがあればまたお邪魔したいですね(いったい何時になることやら...)。

チョンジュノは割と好きな役者さんで、正直、コメディ系の役が似合っていると思っていた。たまにはこんなお芝居もされるのですね。
ボクは韓国の作品でも、時代劇はどうもついて行けない部分がある。特に時代劇プラスSFチックな味付けはどうもなぁ。今回もそんな気配が濃厚で...。

はるか神話時代。一族の呪いを鎮めるために一本の剣が大地にねじ込まれた。
時は流れて、新羅の王国もかつての勢いを失い、韓半島は風雲急を告げている。そんななか新羅の女王に信任が厚い将軍こそチョンジュノ。迫りくる敵を蹴散らしていたが、裏切りなどもあり窮地に追い込まれ、さらには故郷へ残してきた許婚が攫われてしまう。彼女は生き残ることを潔しとしないで、湖に身を投げるのだが、そんな彼女の肉体に千年前の呪いを宿したあの剣の悪霊が取り付いた...。

こう書くとわずか100文字程度のお話しなんですが、本当にこんな感じで、割と淡々とお話しは展開され、見せ場は、外見は許婚なのに、中身は悪霊であるキムヒョジンとチョンジュノの対決シーンでしょうか。わかっていても彼女に対して刃を向けられない切ない男心がね、胸に刺さります。
脇で光っているのがカンシニルなんですが、この人この映画でいい人だったのか、それともチョンジュノのライバルで王朝転覆を図る文官だったのか、なんと記憶が定かではありません(本当は、カンシニルには“いい人”の役ばかりを演じてもらいたいのですけどね)。

チョンジュノのファンの方にはおすすめでしょうが、ボクにはちょっとね。
彼の出演作なら、「頭師父一体(マイ・ボス・マイ・ヒーロー)」や「家門の栄光(大変な結婚)」「俺も行く」なんかの方がおすすめです。
ヒロインのキムヒョンジンは「誰にでも秘密はある」で三女を演じていました。「千年湖」では時としてはっとする表情を見せてはいましたが...。
興味をお持ちでしたらどうぞ、そう遠くない時期にDVDにはなると思いますが...。

おしまい。