人形霊

ちょっと評価に迷ってしまう



  

ひっそり公開され、ひっそり終了した韓国のホラー映画(?)。この作品をホラーと呼んでいいのかどうかは不明ですけどね。
最終日の最終回に、お邪魔していた京都にあるmovix京都で拝見しました。南側の新館。こっちの2階(1階には書店の紀伊國屋さんが入ってます)にもチケットブースがあるとは知りませんでした。200名ほど入れるスクリーンはパラッと入っていました。ボクは近くのサカエ(スーパーです)で缶ビールを買って持ち込む。

う〜む。判断が難しい作品。
どう形容して良いのやら判断に迷う。これなら一層のことコミック・ホラーにでも仕立てた方が良かったのではないでしょうか? そんな気がしました。

ある洋館に何人かが集めれれる。そのメンバー、年齢も職業もバラバラだったけれど、実はある共通点があった。それはみんなの本貫(これは中華流の表現かな? いわゆる本籍地)が同じだという事だった...。
そんなこんなで、この古びた洋館で恐ろしいことが起こるんだけど、まぁ、それが見事にうわっ滑りしていて、正直に言うと恐くともなんともない。そりゃ、ところどころで「ヒヤァ」って思わなくもないんだけれど、単にそれだけで終わってしまう。

う〜む。韓国のホラーはそこそこのレベルで、中には心が凍るほど恐い(ホラーとして上出来な)お話しもあると思っていたのですが、これはあかんかった。もうひとつかな。
着想は悪くないと思うんだけれど、どうもお話しの展開に無理があったような...。

出演者は結構面白い。謎の洋館の館長にはチョンホジン、最近では「拳が泣く」でうどん屋の店主という渋い役でしたね。謎の人形と同じ格好をした女の子ミナにイムウンギョン、彼女はもっと普通の役でお目にかかりたいです。主役(?)のヘミにキムユミ、この人は「ボイス」に出ていたような気がします。すぐに死んでしまう(!)作家ヨンハに「子猫をお願い」で薄幸の少女を演じるオクチヨン(今、調べるまで気が付かなかった!)。
こんな風に出演者を楽しむにはいいかもしれないけれど、それだけって気もしますね。

今まで公開された韓国のホラーとしては、水準に達していないのも事実。短期間の上映であったのも頷けます。
ひょっとしたら、何年か後にイムウンギョンが出演していた作品として、思い出すかもしれませんけれど...。

おしまい。