アナーキスト

かっこはいいけれど...。



  

このクールは土日がが無かったのか、それとも休日にボクの用事があったのかは忘れてしまったけれど、職場からの帰り道にホクテンザにお邪魔しました。
平日だけど、夕方だから混んでいるかもしれないと少し構えて出掛けたのだけど、この韓流シネフェスの第二ラウンドで初めて空いていた。それも、いつものホクテンザほど空いていた(すなわち両手でおつりがある程度)。
チャンドンゴンの映画だと思っていたけれど、意外なことに、結構面白いメンバーが出演している作品だった。それと、チャンドンゴンがロシア人(?)という設定だとは、家に帰ってから解説を読むまで気が付かなかった。

第二次大戦前夜の上海が舞台。当時は日韓併合時代。それを良しとしないしない秘密結社“義烈団”が、地道なテロ活動を行っていた。ひょんなことからこのダンディな“義烈団”のメンバーになった少年サング(キムイングォン)の目から見た活動が綴られている。
上海の撮影所なのか、それとも韓国国内の撮影所に大掛かりなセットを作ったのかはわからないけれど、韓国映画ではあるけれど、舞台としては上海とその近郊しか出てこない、ある意味不思議な設定。

“義烈団”男達がね、皆なかっこいい。チャンドンゴンはもちろん、チョンジュノ、イボムス、それにベンガルに似ているキムサンジュンも、かっこいいのがいいね。なのに、主役とは言えないけれど、一応狂言回しの役を演じるキムイングォンが、もう一つ。でも、それはそれでいい味は出している(彼は結構いろんな作品に出ていて、最近では「恋する神父」「マルチュク青春通り」にも出てますね)。
それに対して、もともと出番も多くないけれど、女性陣はぱっとしない(ちょっと淋しいな)。

ただ、お話しとしてはどうなんだろう?
広がりはなく、味わいにも欠ける(ような気がする)。最後も何だか悲しいだけだ。恐らく韓国国内では抗日運動ということで、それなりに受けたのだろうとは思うけれど、志し半場で倒れてしまい、この“義烈団”が果たした役割は一体何だったのだろうと思う。

悪くはないけれど、チャンドンゴン、チョンジュノ、イボムスのファン以外の方にとっては、観ても観なくても、どちらでもいい作品なのかもしれません。
それでこの入りだったのか。やっぱり、お客さんの数は正直なのかな?

おしまい。