誰が俺を狂わせるか |
イビョンホンの映画デビュー作なんですね |
韓流シネフェス。第一弾の梅田会場(シネ・リーブル梅田)に、ボクは近づくことさえ出来なかった。これは、ちょっと難しいなと観念していたところ、時期をずらしてJR高槻駅前にある東宝系のシネコンで、同じ銘柄の作品が週替わりで上映されることになり、チャンスとばかりにいそいそと出かけてしまいました。第二弾のホクテンザとあわせて、嬉しい企画です。
その一本目が、95年に公開されたこの作品。残念ながら映画としてももう一つかな。
ジョンドゥ(イビョンホン)同じ会社の別の支店に勤めている彼女ジュヨン(チェジンシル)がいるけれど、そのことは誰にも秘密にしている。ところがその彼女と最近上手くいってない。それどころかこのジョンドゥ、何をやっても上手くいかない(このイビョンホンの駄目振りを紹介するエピソードはなかなか上手い!)。
見合いがぶち壊されたジュヨンは家から勘当され、仕方なしにジョンドゥのアパートへ転がり込んでくる「あなたのせいで住む場所がなくなったのょ」。部屋の鍵はかけ、お互いの交渉はなしだ。
話しの進め方によっては、もっとテンポ良く進むのだろうけれど、そうでもないし、一番気になるのが、笑いの裏に潜む“軽薄さ”。別に深層心理を描き出すのが大事だとは言わないが、もう少しジョンドゥの悩みの深さを描いければ、深みを出すことも可能だったかもしれない。 相手役のチェジンシルは「手紙」でヒロインを演じていた方ですね。久しぶりにお顔を拝見しましたが、「手紙」のときよりも本作のほうがかわいいように思いました。 まぁ、言ってしまえば、ご覧になってもならなくても、どちらでもたいした影響はない映画ですね。お時間があればどうぞ。 おしまい。 |